菅直人首相から、浜岡原発の運転停止を中部電力に要請したという発表がありました。
私のTwitterのタイムラインにもこのニュースが溢れましたし、家に帰るとテレビのニュースでも大きく取り上げられていますよね。たしかに、浜岡原発は特別にその場所による危険性が高いとも言われている点、一方では夏に向け電力不足の心配も大きくなっているという点、いろいろな意味で大きな話題になるのも当然かと思います。
読売新聞 5月6日(金)19時13分配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110506-00000711-yom-pol
菅首相は6日夜、首相官邸で記者会見し、中部電力浜岡原子力発電所(静岡県御前崎市)のすべての原子炉の運転停止を、海江田経済産業相を通じて中部電力に要請したと発表した。
理由として、静岡県を中心とする東海地震の発生確率が今後30年間で87%に上ることを挙げ、「国民の安全と安心を考えた。重大な事故が発生した場合の日本社会全体の甚大な影響もあわせて考慮した」と説明した。
この浜岡原発の場所としては、東海地震の震源の中心にもなりうると言われているようですね。例によって、海に面していますし、今回の福島と同様に揺れと津波の両方の万全な対策が望まれるというのも当然でしょう。
NHKのニュースを見ていると、中部電力の担当の方が「8mの津波にも耐えられる砂丘が防波堤になっているので安全」というような話をされていましたが、こういう話を聞くと冗談かと思うくらい東海地震対策への意識が低いと感じました。もしかしたら、海岸の問題で福島のように15mもの津波が来るような場所ではないかもしれませんが、砂浜はおろか、コンクリートの防波堤も砕くような破壊力の津波を本当に砂丘で防ぐことができるのか???心配になっても、安全と安心できるような状況ではないと思うんですよね。
一方で、この夏の電力不足を想像するに、少しでも多くの電力を確保したいという気持ちにもなりますよね。首都圏では猫の手、猫の静電気も借りたいくらいかもしれません。
そのような状況の中、中部電力から少しでも電力供給が可能となればという期待も原発が止まれば事実上、困難となるのでしょう。首都圏の私たちはあとは冷夏頼みということなのか。
こうして、いろいろな思いが自分の中にもありますが、今回の運転停止要請については個人的には賛成です。次に「万が一」、今回の東日本大震災と立て続けに東海地震が起きた場合には、本当に日本の危機になることは自明です。そんな中で、今回と同じように原発・放射能で不安なんて感じている場合じゃない。
不安を科学で否定できれば、今回の放射能も問題ないという意見もありますが、今回の福島の話で分かるように不安を科学で否定できるほど放射能について語れる安心な理論がないのも現実なんだと思います。だからこそ、前もって心配の種を少しでも少なくしておくことは非常に重要。
こういう状況だからこそ、起こっては困ることを起こらないようにするために万全を期すことはリスク管理上も当然の策ではないでしょうか。
私は簡単に「当然」なんて使ってしまいましたが、政府として決断するのは非常に勇気が必要だったと思います。これまで菅内閣にはほとんど失望ばかり感じていましたが、この点では、素晴らしい決断だと拍手を送るとともに、自分に出来る電力ピークを抑える節電については最大限の努力をすることで協力すると約束したいと思います。
がんばろう日本。
本当に安全になるのであればいいのですがね、廃炉までにきっと何年、何十年とかかるだろうし、それまでも安全対策は必要になるでしょう。そのあいだに地震や津波が襲ったら・・。
それに、なぜいま浜岡だけ・・という疑問も。
中電が要請を受け入れたとして、これまでの投資の補償をという話になれば税金投入。
それ以外にも地元の雇用問題などいろいろな問題が出てくるでしょう。
まだまだちゃんと見守っていかないといけない問題ですね。
ホント、おっしゃるとおりです。
浜岡原発の周囲、あるいはちょっとした西風で被害圏にもなりうる首都圏からすれば、今まで利益を享受しておきながら運転中止歓迎という流れになるでしょうし。
一方で、地元の雇用もしかり、原発によるなんとか税だとか、各種の補助金で成り立ってきたであろう自治体からすれば、簡単に答えを出さないでほしいということになるでしょうし。
原発というある意味、大きなお金が動く施設が見直しされていくことは、あの政権交代や3.11以降の流れと同様に、私たち自身の価値観もそうでしょうし、国や地方自治体の運営も大きく見直しが求められることになりそうです。
引くも押すも、どちらもそれなりの軋轢と費用がかかってくるのでしょうね。まだ、中部電力が政府の要請を受け入れるかどうかも分かりませんし。(この勢いだと受け入れざるを得ない雰囲気ではありますが。)
ホント、しっかりと見守っていかないといけない問題ですね~
発電再開のタイミングでまた一騒動ありそう・・。
再開というよりも、中止に至るまでも一騒動ありそうな雲行きもありますね。当然、地元や仕事で生活がかかっている人もいますし、こういう話も政権批判、政局にしたいという人たちや、利権や既得権で変化を受け止めたくない人たちなど、簡単じゃなさそうです。
個人的には「一時中止」は政治的な表現で、実際には「廃止」が前提という腹ではないか?と期待していますが・・・そんな芸当ができるのか???
短期的にも、長期的にも注視する必要がありそうですね~
にある原発を一つ止めておくのが
良いのではと愚考します。
勿論影響は多いですがここは我慢で。
いろいろな意見がありますよね。
動かすも、止めるも、どっちでも右へ左へ大騒ぎ・・・どっちもどっちだったら、しばらくは危険の少ないほうで(笑)。
おっしゃるように、我慢なんでしょうね。