節電対策・・・
蒸し暑いのは本当にうんざりしますが、人事部の業務的には残業規制が正当化されやすくなったのも事実。良いか悪いかは別として。
私の仕事としても、元々根付いている残業文化の打破を中長期的な目標としていただけに、意識の変化を呼ぶにはちょうど良いタイミングのようにも感じています。こういうのは、無理無理進めるのも結局は良いことがないだろうと思うので、緩やかな意識の変化を待つことを個人的にはチャレンジしようとしています。
「不要不急の残業は行なわない。」
当然のようで、でも残業が生活にも財布にも根付いた会社では非常に難しい取り組み。
でも、「不要不急」も決して悪くない。
日経ビジネスONLINEにこんな記事がありました。
「オレってただ乗り?」 震災で広まった“不要不急”症候群
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20110426/219664/
3月11日以降、事情が少々変わってきた。
「あれ? オレって、ひょっとしてただ乗りだったのか?」
自分の仕事の価値に、自分の存在価値に、こう疑問を感じてしまった人たちがいる。
「不要不急の仕事、つまり、重要でも急ぎでもない仕事の場合、会社に来なくていい」と、会社から自宅待機の指示を受けて、「オレの仕事は不要不急なのか」とショックを受けたというのだ。
この記事にもありますが、本当に必要不可欠な仕事って実は一握りで、多くはなく、厳密にはほとんどの仕事が「不要不急」だったりするんですよね。なかなか認めたくないのですが。
しかも、転職をしたりするとよく分かるのですが、自分じゃなくても誰かが代用してくれる仕事ばかり。
今回は、未曾有の大災害によって、予期せず「不要不急」と直面することになった人も多いと思いますが、以前から「不要不急」の恐怖と自然に向き合ってきた人は多かったんだと思います。(意識するか、しないかは別として。)
でも、個人的にはそんな不要不急の中にこそ、OJT・後輩指導だったり、気の効く・プラスアルファの仕事だったり、それこそ震災の時に自然と浮かび上がってきた職場も多いことと思いますが、危機管理や前例のない仕事への足がかりがあったりするものなんですよね。
最近は何でも「どうしたらよいか」「定義が曖昧」「漠然としている」 などと見えない仕事への嫌悪感が強くなる傾向が目立ってきていると思います。そういう意味では「要・急」な仕事を求める人も多いんでしょうか。
「要・急」の仕事は、まさに目の前にある「この仕事」であって、手段も方法も見えているものなわけですから工夫もしにくいですし、裁量もあまりないはず。これが面白いか、面白くないかという点では、完全に好悪の世界ですが、私はそうではない仕事のほうが面白いと思うんですよね。
「不要不急」だからといって、すべてを否定してはいけない。
また、別の観点では、何から手をつけたら良いか分からないという点で、原発対策なども2ヶ月ちょっと前までは「不要不急」の仕事であったことでしょう。(今でも一部の人にとっては不要とは言いませんが、不急の仕事だったりするようですが。)
実は「不要不急」にこそ、本当に大事な仕事が埋まっているのではないか。
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