![]() | 大正美人伝―林きむ子の生涯 (文春文庫) |
森 まゆみ | |
文藝春秋 |
現在放映中のNHK朝の連続テレビ小説『花子とアン』で、花子さんの
腹心の友である蓮(れん)さまのモデルとなった柳原白蓮さん。

大正から昭和時代にかけての歌人です。

明治から大正にかけての三大美人と称されたのが
柳原白蓮、九条武子、そして林きむ子。
東京の北区、田端という町に蛇御殿と呼ばれる大きな邸があり、
そこの女主人は絶世の美女であり、蛇が好きで、洋装で馬を乗り回していた
その人が林きむ子さんであったと。
柳原白蓮さんもも九条武さん子も「不幸な美人」であったのですが、林きむ子さんは「幸福な美女」。
林きむ子さんが今一つ注目されなかったのは今も昔も「ひとの不幸は蜜の味」ではないですが、
不幸がまとわりついている美人のほうが話題性があったからなのだとか。
歌集や随筆出版、美容液の開発と才媛ぶりを発揮し、はたまた6人の子供の母であった
林きむ子さん。
『大正美人伝 林きむ子の生涯』
人にはそれぞれドラマがあります。
女性は昔から強かったと思わせる内容です。