不定形な文字が空を這う路地裏

太陽の幻影の零時




何かが壊れる音には ある種の予感があるから
壁の時計が告げる零時 窓に映る実像を見てる

君の思い出は彼方で 夢だよと笑い続ける
優しい白い右手は さよならを伝え続ける

ありふれた真夜中の鮮やかな幻想
君でも無い僕でも無い現実の瞬間
ベッドの上にはアート・ペッパーの旋律
何かが悲しみをアジテートしている

飲み干した珈琲の 原始があの日を呼んでる
観覧車の中の永遠 花時計の蕾みの示唆

それは忘れるべきではなく それは失うべきではなく
それは僕ひとりではなく それは君ひとりでもなく

shameの様な隙間が君を求めてる
時のリングからわずかにほどかれてる
不意に世界が反転をする気がして
ブランケットにはブランクの危険がある

捨てられたプランターの種 水を求め泣いた気がした
冷蔵庫の古いジュースが 長いため息をついていた

ありふれた真夜中の鮮やかな幻想
shameの様な隙間が君を求めてる
翻るカーテンの様な毎日が
いつかは本当の夜明けを連れてくる

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