春日市白水大池公園 星の館

街中にある天文台で星空にとけ込もう

春のダブルスターをみよう その2

2020年03月14日 | 星空解説

こんにちは、さかいです(*^-^*)

昨日の続きですね!

 

【昨日の復習】

肉眼(自分の目だけ)で見ると1つなのに、望遠鏡を向けてみると2つの星が寄り添っている姿が見られる。

地球から見て同じ方向になって見える

 

それが二重星(にじゅうせい)です。

 

 

 

 

というところまで話しました。

 

そんな二重星ですがザックリ言うと2種類あります。

※ちなみに今日のお話で出てくる『星』とは、太陽のように自ら光を放つ『恒星(こうせい)』のことをさします。

 

 

①実際に星同士が近くにあり、重力で引きあってお互いが回りあっている連星(れんせい)と呼ばれるタイプ。

 

重力という見えない手をひっぱりあいながら、回ってるってかんじですかねぇ。

 

 

 

 

 

②地球から見てたまたま同じ方向に2つの星が見えているが、実際には離れている見かけの二重星タイプ

 

これはまさに例えるならこんな感じです。

 

どーーーーーーん!!!!超でけぇ!!!

 

 

…と思うかもしれませんが、実はゆきだるまは1メートルしかありません。

では、173cmのさかいさんが小さくなる特殊能力を持っているのか?いえ、違います。

 

これは遠近法を使ったトリック写真です。

 

 

カメラマンから見てゆきだるまが近くにいて、さかいさんはとても遠くにいます。

 

 

遠近感を感じさせないように上手に、さも同じ位置にいるようにとるとあんな写真が撮れるというわけです。

 

 

 

見かけの二重星でも同じことが起こっています。

 

あなたから見て、1メートル先にあるものと、2メートル先にあるものなら、どちらが遠くにあるか。それはすぐにわかるはずです。

 

しかし、300メートル先を飛ぶハトと、330メートル先を飛ぶカラスならどうでしょう?

 

 

 

人間の目は見る物が遠ければ遠いほど遠近感・立体感があいまいになっていきます。

 

 

 

 

 

星となるともっとうんと遠いです。

 

50光年先にある星と、500光年先にある星。たとえ10倍も距離が離れていたとしても、遠すぎてパッと見どちらが遠いかなんてわからないんです。

 

昔の人は『夜空の星は、“夜”という黒いカーテンに星が引っ付いている(同じ遠さってこと)』と考えていたようです。

 

うん、わかります(*´Д`)そうにしか見えないもん。

 

もちろん仮に50光年先にある星と500光年先にある星が、並んで同じ明るさに見えるのなら実際には500光年先にある星の方がとても明るいワケですが。

 

 

 

 

 

というわけで今日のまとめ。

 

二重星には、連星 と 見かけの二重星 がある。

 

 

明日は実際に春の夜空にはどんなダブルスターがあるか紹介します。

夜空での位置がわかれば、もし望遠鏡を持っていれば自分でもダブルスターを見ることができます( *´艸`)

 

 

それでは。

 

 

さかい

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆ 

星の館は『学べる天文台』  
休館中でもみなさまに星を届けます☆彡     
白水大池公園 星の館  ホームページ

☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆-☆


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 春のダブルスターをみよう | トップ | 春のダブルスターをみよう ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿