一昨日、わん君は窓の開いた網戸からずっと外を
眺めていた。汚れたレースのカーテンをくぐって、
網戸に鼻をこするように見つめていた。
この網戸もレースのカーテンの洗濯も夫が引き受
けている仕事。でも全然やる気なし。
私がしたくても洗濯係の許しが無ければ干し場も
ないのでできない。しかも今は梅雨。
そんなこんなで「むぎ(仮名)」の目に細菌が
入らないかと心配でならない。むぎの睫毛に
大きな綿埃がくっついているのを発見。
しかもこの家はもう築40年近いボロ家屋で、
建付けが非常に悪くなっていて、網戸なんて
むぎが体を伸ばして手をつけば今にも網戸が
外れて脱走しそう。
慌てて窓を半分だけ開けて柵で網戸に顔が
くっつかないように施し、カーテンも目に
当たらないよう上にあげた。
でも、その日は玄関から脱走を試みて私に
皮1枚を捉まれて失敗したけれど……。
昨日は疲れて網戸も窓も洗うことができなかった。
今日は強雨だったけれどカーポートで網戸は
洗えるので2枚を洗剤で洗った。かなり黒い
汁が出た。不潔。
すると夫がリビングの網戸まで運んで来た。
余計な労働を強いられることになる。動脈瘤
が破裂しそうだというのに…文句を言いながら
洗った。
大変なのは窓掃除、洗濯干し場なのに、夫は
まったくポーチのゴミも気にならず、網戸の
汚れも気にならず洗濯物をそこに干す。
若い頃の私は隔日に網戸と窓の洗剤掃除を
していた。夫は放っておくと何年でも掃除
なんかしない。
窓拭きは任せてと定年後に嬉しそうに断言した。
1回やってくれただけで、以後は全部私の仕事
となった。この家に窓は46枚ある。
全て私の仕事となった。こんな体で1年に2回
しかできない。私の部屋の窓は布団を干すので
頻繁に掃除している。笑 不潔はキライ。
今日は雨、ホースで水道の蛇口をひねった程
の水量で南面の窓全体を洗い流した。窓の桟の
埃もきれいに流した。簡単な掃除
物干し場のポーチのゴミなど糸くずも交じって
凄まじい汚れだった。ときどきは庭帚で掃除を
するけれど洗濯干し場なのですぐゴミが溜まる。
つくづく元気な体が欲しいと思う。私は53才
から延々病気がちで早20年以上も病んだ体で
生き続けている。
元気に生まれた人を羨望の眼差しで見つめる。
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