草庵の記

弓部大動脈、腹部大動脈、腸骨動脈、冠動脈にステント11本。
私の体はサイボーグ

救急外来から入院へ

2019-03-04 21:47:35 | 循環器内科


健忘症、何月に何をしたか忘れている。
ひたすらの苦痛が襲ってくるのに終われない。
それにしても苦しすぎる。

堪え切れなくて、終われないのなら少しでも楽にの
思いで病院に駆け込んだ。


10月15日の夜留置針の刺さった痛みのある左手
いつもなら娘が夜見舞いに来てお喋りする
楽しみがあった。

ところがその日娘はひどく疲れていた様子なので
ラインで来なくて良いと伝えた。

誰も居ない部屋で病院恐怖症と闘いながら
更なる大きな恐怖が襲ってきた。
それは終わりへの恐怖ではなく、終わらない恐怖、
そして独りという孤独への恐怖!?

家族の存在がとてつもなく有難いと思った。
過去があってこの病があるのだけれど…
それもどうでも良くなった。

独り病室に居ることがただ恐かった。
家族って好いね!
今頃 そんなことに気づいた不思議な夜だった。笑

いえいえ、笑っている場合ではない。
翌日の検査結果を医師から伝えられて
大した異常も無いのにここまで苦しい日々が
延々続くと知った。

終われない恐怖…
その上、動脈瘤がそろそろ破裂しそうだって!
それも3個も持ってる。

右冠動脈は上半分が動いていて、下半分は
詰まったまま。映像には映し出されない。
だからと言って、血管を継ぎ足すことは不可能。

寿命の尽きるその日まで動脈瘤の手術と
血管の詰まりによるステント治療を
受け続けなければならない。

それで楽になった日はほとんどない。

これって泣くでしょう、普通。
ヘラヘラ笑っている場合じゃないと思う。
さすが頭の中、泣くべきところでしょ?
がぐるぐる回る。

昔、私は死ぬまで笑っているような気がすると
友だちに話した。
この期に及んでまだヘラヘラ笑うなど正気ではない?



この写真を撮るためにどれほど苦しい歩行だったか?
鳩尾が痛みまくりだった。
心筋梗塞来なかった。


例え、見苦しい終わり方でも構わないんじゃないか?
そう思えてきた。
さっきまではそれはダメと思ったのだけれど……

 


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