5月14日(木)に坂出市の坂出市民美術館を視察させていただきました。今年度の運営予算は1250万円で、市役所職員の人件費は参入されておりませんが、前年の人件費も含めた予算では約3000万円なので、約1750万円が市役所職員の人件費となっております。それに対し、収入は約140万円とほとんどが一般会計からの負担での運営となっています。なお、嘱託職員の学芸員の報酬は約360万円で今年度の予算に含まれています。なぜ今年度当初予算に職員の人件費が含まれていないのかは、退職後の職員配置が予算策定の段階で、まだ決定していなかったからだそうです。運営方法は、常設展示を行わず、企画展示のみの扱いで、もっとも力を入れているのは、毎年1回開催される「さかいでARTグランプリ」です。国外の作品も含め、全国から365点の応募があったそうで、15日間の開催で2,284名の入場者があり、グランプリに輝いた作品を50万円で購入しています。収蔵作品は歴代のグランプリ作品を含め、262点で、川合玉堂の日本画なども含まれていますが、地元の作家とグランプリ作品がメインとなっています。室蘭の美術館は市所蔵作品を中心とした常設展と体験型の美術教室とがメインで企画展は今後の課題となっています。また、目玉になるような作品もなく、地元の作家や室蘭ゆかりの作家の作品を主に収蔵しています。運営は市民の皆さんがボランテイアとしてかかわるなど、独自の取り組みとなっており、来年度以降の予算規模も館長と嘱託職員の人件費に光熱水費程度になる予定で、ちょっと寂しいですが、今の室蘭の状況を考えると仕方がないと思っています。坂出市民美術館は、近くに県立の東山魁夷せとうち美術館があり、いい意味での競争と共存ができていますが、室蘭では室蘭ならではの美術館を目指さなければなりません。
goo blog お知らせ
goo blog おすすめ
カレンダー
最新記事
最新コメント
- ふみ/ヘアードネーション募集中!!
- 越田秀明/議員定数削減案可決!!
- takashi takamori/室蘭市議会の議長に就任しました。
- 愛信/「こだま智明ダンスの夕べ」中止のお知らせ