第５０回 全国自治体病院経営都市議会協議会 定期総会

第５０回全国自治体病院経営都市議会協議会定期総会が東京で３年ぶりに開催されました。
前段、総務省大臣官房審議官から「公立病院経営強化の推進について」の講演がありました。
３月２９日付で通知された、公立病院経営強化ガイドラインでは、前回のガイドラインで示された病院の経営主体の統合などを含む「再編・ネットワーク化」から、病院間の役割分担と連携強化に変更されています。
また、前回は「改革」プランという名称を使用していましたが、今回は持続可能な地域医療提供体制確保のため「経営強化」に主眼がおかれ、「経営強化」プランとなっています。
医師や看護師等の不足や偏在に加え、時間外労働規制への対応も迫られていることから、このことも新たに追加されています。
さらに、第８次医療計画に「新興感染症等の感染拡大時の医療」が加わることを踏まえた記載も追加されました。
財政面では、機能分化・連携強化に伴う施設・設備の整備に係る病院事業債の拡充、医師・看護師派遣等における地方財政措置の拡充、経営条件の厳しい地域に所在する公立病院への再生措置の拡充などが盛り込まれています。
その後行われた議案審議では、事業計画（案）、予算（案）が全会一致で可決されました。
任期満了による役員改選では理事に選任されました。
市立室蘭総合病院の置かれている状況は、依然厳しいものがありますが、新しいガイドラインに示された「経営強化」に向けた取り組みを進める必要があります。