岩手県 遠野市の「子ども本の森 遠野」を視察してきました。
この施設は東日本大震災で被害を受けた地域に関心を寄せていた、世界的な建築家 安藤忠雄氏により寄贈されたものです。
「東北復興のシンボルは、子どもたちの未来である。子どもたちの未来のためには、本・読書が大事ではないか」そして、日本文化の原点でもある「遠野ものがたり」が今なお息づいている遠野の古民家を活用した子ども向けの施設としたい、との想いが遠野市の想いと合致して実現しました。
一見、子ども図書館のように見えますが、ここには司書が置かれていません。本の展示や選書はブックデイレクターが行い、貸し出しもありません。
その代わり、子育て支援拠点事業施設として保育士2名が常駐しています。
子どもたちが気軽に訪れて、自由に遊びながら本に親しむことができる施設で、子育て相談にも対応しています。
自由に遊びながら、心に刺さる一冊と出合える施設です。
一方では、高齢者が集える場所もあって、世代を問わない「子ども本の森」となっています。
<築120年の呉服店を改築した建物>
<中は靴を脱いで自由に遊べる空間>
<世代を問わずくつろげるスペースも>