親子でつながる子育て~抱っこ法~

抱っこ法の考え方をもとに、子育て中の親子やハンディを持つ方など、たくさんの方の心の支援を行っています。

涙を大切にする育児 ~下和田実ワークショップより~

2013年02月13日 | 癒しの子育てネットワーク大阪

2月11日、ホワイエにて、

『涙は心の自然治癒力 下和田実ワークショップ』

が開催されました。

 

ワークショップには、現在、育児真っ最中の方や、

涙の大切さを学ぼうとこられた方、

子供が大きくなったけど、いろいろと理解したいと望む方など、

たくさんの思いを抱えた方が集まってくださいました。

 

そのワークショップの一コマをご紹介しますね。

 

腕に擦り傷ができたとします。

私たちの体はその傷を治そうとして、白血球や血小板が働きます。

そして傷は、いつの間にか治っていますね。

これを自然治癒力といいます。

我々の体は、そんな風に元の健康な体に戻ろうと、自然に回復していく力を持っています。

 

それと同様に、心にも自然治癒力があります。

もし子供の心に『さみしいよ、苦しいよ、怖いよ』などや、

もっと小さな子だったら『お腹すいたよ、暑いよ』などの傷があると、

泣いて訴えますよね。

その訴えを親に受け止め、慰めてもらうことで、

心の自然治癒力が働き、

自然にその心の傷が治り、元気を取り戻すことができます。

そして、泣いて訴える⇒慰められる⇒元気になるを繰り返し、

子供の心はグングン成長していきます。

 

しかし、我々はどうしても、子供が泣くと「泣き止ませなきゃ」と感じてしまいがちになります。

子供が泣くと、ごまかして気分を変えようとしたり、

おしゃぶりを与えたり、

背中をトントンして泣き止ませてあげなくちゃと頑張ります。

その繰り返しにより、子供は気持ちを聞いてもらうチャンスを失うとともに、

「泣いてはいけない」

「泣くのは悪」「泣いたらお母さんが困る」と

いうメッセージを無意識のうちに受け取ってしまいます。

その結果、小さな子供のうちから、感情の抑制を身につけてしまいます。

 

なぜこうなるかというと、多くの親が泣かない子育てを受けてきたため、

泣声を聞くと、自分の中で抑え込んでいた、泣きたい感情が揺れ動かされるからです。

だから、子供が泣くと、まるで自分が責められているような気がするのです。

 

抱っこ法では、この「泣く」という感情表現をとても大切にしています。

それは子供だけでなく、親も一緒です。

 

「ワークショップ」では、このような話から始まり、

「涙が持つ大切な役割」や

「苦しさのからくり」等々を、実例を交えてお話ししました。

また、実際に体験して感じてもらうワークなどでは、

たくさんの気づきの感想をいただきました。

 

 ワークショップを体験した方の感想を一部ご紹介させていただきます。

 

「今まで子供が泣くと、早く泣き止むように声掛けしたり、

泣くことはよくないことだと思ってました。

だけど今日の参加で、泣くことは大切なことだと気づかされました。

泣くことを受け止めてあげれるようになりたいと思います。

ありがとうございました。」

 

「抱っこ法ってなんだろう?と思っていたけど、

子育てだけでなく、すべての人間関係に使えると思います。

私は介護士として7年間働いていました。

認知症の方のケアを通して感じたことが、

『すべての感情はあっていい』でした。

今日のメッセージと同じで、嬉しいなと思いました。」

 

とてもうれしい感想をたくさんいただき、ありがたいです。

 

今後も、涙のお話しやそのほかにもたくさんの企画をしていきますので、

皆さん、お気軽にご参加ください。

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする