これまでの、「障がいを持つ方の心のケア」では、
心の支援を中心に話を進めてきました。
では「心のケアをしていたら、子供(障がいを持つ人)は、
落ち着いて、いつも過ごせるの?」
と思われるかもしれません。
いえ、いえ、全くそうではありません。
障がいを持つ方の障がい特性に応じた支援は、とても大事です。
例えば、発達障害をお持ちで、視覚優位の方に対しては、
TEACCHやABAなどによる支援はとても重要ですし、
知的障害の方には、繰り返しの粘り強い支援によって、できることを増やしていくなど、
それぞれの障がい特性に応じた支援を行うことは、
その方が成長されるための、大前提となると思います。
ただ、どれほど、わかりやすい視覚支援を行っても、
「いやだよ、自信がないよ」
という気持ちは表れて当然なんです。
その部分は、心のケアが重要になってくるかなと思います。
障がいを持つ方の支援は、
いろいろな働きかけを、バランス良く配合させることが
大切だなと、いつも感じています。