昨日は、岡山県美術家協会の懇親会があり、出席しました。コロナ禍・インフルエンザの流行等の影響もあるとはいえ、かつての状況から見れば出席者がびっくりするほど少ないのを淋しく思いました。美術家協会の存続云々が上がっているのもこうした状況からでしょうか。会員の高齢化、マンネリで、若い作家さんが入会する魅力が減っていることもあるかもしれません。
しかし、それらのことをふまえても、社会・教育・政治全般の芸術分野への軽視の現われでもあるかもしれません。中学校の美術の授業時間が週2時間から1時間になっているとは、初めて知りました。高校でも、美術関係に進学する者以外には、受験に必要ない芸術の授業は減らされる一方だとか。岡山大学教育学部の特美が無くなっているのは知っていましたが、大学の教育学部での美術教育は、理論のみに偏りつつあるという話も聞きました。
しかし、しかし、私は思うのです。当面受験に必要ないからといって、芸術は本当に必要ないでしょうか?それは心の問題なのです。人間には、心の食べ物が必要なのです。心の栄養が不足すると、心が荒んでくることを感じたことはないでしょうか?心が荒むと、戦争にもつながるのではないでしょうか?
そんなことを感じた一日でした。
帰宅すると、第10回日展(日本画)の図録が届いていました。今年は落選したので、自分の作品は載っていませんが、ゆっくり拝見したいと思います。