ふるさとは誰にもある。そこには先人の足跡、伝承されたものがある。つくばには ガマの油売り口上がある。

つくば市認定地域民俗無形文化財がまの油売り口上及び筑波山地域ジオパーク構想に関連した出来事や歴史を紹介する記事です。

水戸藩の紅葉運河掘削事業と農民の勝利に終わった宝永一揆

2022-07-07 | 茨城県南 歴史と風俗
水戸藩の紅葉運河掘削事業と  農民の勝利に終わった宝永一揆 水戸藩 財政難の原因   水戸藩は、徳川氏の親藩で三家の一つで、家康の第11子頼房が1609年(慶長14)封ぜられて成立した。石高はじめ25万石、1622年(元和8)28万石、1701年(元禄14)35万石であった。支藩の陸奥守山2万石、常陸府中2万石、同宍戸2万石である。  家臣団は幕臣、佐竹・結城らの旧臣、諸国浪人から成り統一を欠き、 . . . 本文を読む

「つくば道」の神郡と普門寺の水戸天狗党の碑

2022-07-07 | 茨城県南 歴史と風俗
         神郡の街並 江戸城の鬼門(東北方)を守る筑波山の中禅寺(現・筑波山神社)を改築するために、3代将軍・徳川家光により整備された北条~神郡~筑波をつなぐ運搬路は、後に参詣道として発展して「つくば道」と呼ばれ、現在「日本の道100選」の一つである。                        神郡から筑波山を望む 北に筑波山を仰ぎ、東 . . . 本文を読む

農村の崩壊と百姓一挨「下の非はなくして、皆上の非なるより起れり」 

2022-07-06 | 茨城県南 歴史と風俗
           一揆の様子          平凡社「世界大百科事典 2」初版 108頁 抑(そもそも)此事の起るを考ふるに、いづれも下の非はなくして、皆上の非なるより起れり。  「胡麻の油と百姓は、絞れば絞る程出る物也」  18世紀以降、農村の荒廃が進み、大名側は財政窮乏のあまり、年貢を徴収するためには「農民を責め虐げるより外」に方法がなくなった。 「胡麻の油と百姓 . . . 本文を読む