ガマの油売り口上はセールストーク ガマの油売り口上は「ガマの油」を売るための口上を大道芸として演じるものであり、売り手(口上士)と買い手(見物客)のコミュニケーションの場である。 ガマの油を実演販売することはないが、”交渉力”を見せる場ととらえられる。 つまり、「ガマの油」を買ってもらうためには、買い手(見物客)は売り手(口上士)から提供された商品情報により、懸案であっ . . . 本文を読む
永井村の平助の活躍 ガマの油の由来は、1614(慶長19)年の大阪冬の陣に筑波山大御堂の光誉上人が徳川方として出陣し、外用にガマ成分を含んだ蟾蜍膏(通称“ガマの油”)を、内用に筑波橘の果皮(陳皮)を活用した。 この効能素晴らしく、全国から参戦した将兵によりその効能は津々浦々に知られることとなった。
1632(宝永9)年、徳川家光が筑波山大御堂に鐘楼を寄進した。この鐘楼の . . . 本文を読む
説得の成否を左右する対人距離 コ三ュニケーションは言葉だけではない。身体の動き、しぐさでもコミュケーションが行われている。他人に近づかれると不快に感じる空間をパーソナルエリア、対人距離とも呼ばれる。
一般に、親密な相手ほど対人距離は狭く、ある程度近付いても不快さを感じないが、逆に敵視している相手に対しては広い。 人によっては . . . 本文を読む
江戸時代の信仰 千社詣と千社札講(こう) 講とは、講とは、一定の構成員が寄り合って懇親し、共同飲食する集まりである。 信仰的(宗教的)なものと、経済的なものに大別される。 信仰的(宗教的)はもの、次の4つに分類される。 ・田の神講・山の神講・七三夜講、庚申講、日待講など 古くからの信仰がもとになったているもの。 ・氏神を中心にその氏子が結成し . . . 本文を読む
からくり人形 がまの油売り口上の「一寸八分唐子ゼンマイの人形」とは、からくり人形のことを言っている。人形劇に用いられる〈あやつり〉〈糸あやつり〉も、その初期は見世物の要素がつよく、ひろい意味でのからくりの一種である。 日本では〈あやつり〉の素朴な形態は、8~9世紀ころから傀儡師(かいらいし)によって行われていた。からくりの記録がみえるのは、12世紀ころの 『今昔物語』で、人形のもつ器( . . . 本文を読む
ガマの油売り口上は大道芸 行きずりの人に立ち寄ってもらい、聞いてもらわないと話ににならない。 わかりやすく話し、”情報”を理解させ、ガマの油を買う気にさせるためにどうするか。 売ってなんぼの世界、それ相応の工夫をして全力勝負でお立合いに応えなければならない。 真剣勝負である。自信をもって全身で表現することが求められる。 態度・風采 . . . 本文を読む
目つき、表情 人間の顔はよくできている。先ず、目である。 白目があるのは人間だけ、白目があるからどこを見ているか、どんな気持ちでいるか全て分かる。 「目は口ほどにものを言い」である。 表情も、顔の筋肉が随意筋のため、気持ちの動きを反映する。 しかし、顔は笑っていても、目の冷たい人もいる。 ものの言い方も丁寧に気配りの行き届いた話かただと、聞く方も安心する。 逆に乱暴なも . . . 本文を読む
春を売る商売 仏教では、女人の出家は、正しい法を乱す恐れがあるところから、女子の出家を許さなかったが、時代がくだるにつれ、女子の出家が許されるようになり、比丘尼のために特別の戒の書ができ、尼の戒壇や尼寺がおかれた。 貴族の子女の出家が多く、それらが住む寺をとくに比丘尼御所と称した。 女子の剃髪入道(ていはつにゅうどう)には男子と同様厳重な制禁が定められていたが、綱紀のゆるむとともに . . . 本文を読む