高須芳次郎著『水戸學精神』 第九 藤田東湖の思想と人物 (十二) 晩年の東湖 茲に一押話がある。當時、東湖は、烈公の命令次第で、アメリカ及びロシヤに使節として赴くかも知れないことになってゐた。この事は、『水戸藩史料」中に出てゐるが、時の閣老、阿部伊勢守正弘(文政二~政四)は、烈公と相談の上、オランダ人に託し、軍艦を西洋から . . . 本文を読む
高須芳次郎著『水戸學精神』 第九 藤田東湖の思想と人物 (七) 政治經濟方面に主力を注ぐ 殊に東湖に至っては、父幽谷の家學を継承したのであるから、夙に政治経済方面に留意し、時代にふさはしい施設を為さうとした。かういふ風だから、東湖は烈公を翼賛して、他藩では、容易に行ひ得ぬ改革を一氣に . . . 本文を読む