ながくて風土でよく使用しているイギリスやスコットランド、アイルランド、ドイツなどの糸は、店主が個人的に輸入しています。
日本ではなかなか入手が困難で、日本製の糸も好きなのですが、やっぱり本場の加工があまりなされていない糸がよすぎてちょっと高価になりますが使わせてもらっています。
最近はニット製品がすごく安く、ニーズも高いので、たくさんのお手頃なニット商品があります。でも、昔ながらの羊の野性と大地のにおいを感じるようなニット製品はほとんど見かけたことがありません。
もし、あったとしても手が出ないほど高価なので、購入可能なお値段設定で本場の糸と技術を現代風にアレンジしたものをつくりたいというわたしの気持ちがあって、ながくて風土ではニッティング部門を細々と続けております。だいたい3,000~5000円でこのようなウールを使用したニットを製作しています。
こんなしっぽりと地味ぃ~~なわたしの手仕事に、興味を持ってくださったり、毎年なにかしらご用命くださったりするお客様、本当にありがとうございます。
みなさんのおかげでこんな地味ぃ~な仕事をなんとか続けさせてもらうことができています。
ハンドニッティングが廃れた理由は、こうしてハンドニッティングをしている人ならみんなわかっていると思います。
でもきっとハンドニッティングは完全に廃れることはないでしょう。
きっとどの時代にもこういうことに興味を持って編む人はいなくならないと思うんです。わたしが楽天的なのかもしれないけれど、きっと編むこと自体に喜びを感じるし、ニットが編みあがった時には、きれいなものを編みあげという手ごたえがきっとあるので、これは女性にとってなんともいえないかけがえのない喜びだと思うんです。
だから、仕事として完全に成立していなくても、こうしてやめることにならず細々と続けていってなくならなければそれでいっかな~と思っているんです。
これらの糸は日本では結構入手が困難なのですが、日本でもオンラインで英国はじめ、ヨーロッパの優秀な糸が販売しているところがあります。
お洋服好きな方ならきっとご存知だと思いますが、憧れ系のブランド、「リゼッタ」を販売しているエンベローブさんのオンラインショップでこちらの糸が扱われています!
こちらの「J&Sシェットランド スープリーム 2プライレース」という糸は、わたしがよく手袋などで編みこみ模様を編むときに使用させてもらっているシェットランド島のジェミーソンアンドスミスの糸です。(25グラム1404円)
今までいくつ購入したことか…!大好きな糸です。
こんな編みこみ模様を編むときに使います。
こちらはこないだ靴下を編んだ時の糸。オパールは日本でも結構取り扱われているので助かってます。靴下やレッグウォーマーを編むのにすごくいいです。細いので根気がいるけどね!(100グラム1800~2005円)
古典的なレース編みのソックスです。
そしてこちらはJ&Sのシェットランドヘリテージ。こないだ黒いケーブル模様のニットキャップを編んだ糸の細い糸です。色が魅力的なものが多く、新しいカラー展開の糸なんだけど使ってみたい糸がいっぱいです。(25グラム864円)
最後に!
ガンジーセーターってご存知ですか?ご興味ある方はちょっと調べてみてください♡わたしもガンジーセーターに興味シンシンで、こちらの糸を使いたくてたまりません…!
フランジパニのガンジーヤーン。(100グラム2916円)
多分大物(ウェア)で次に編むのは、ガンジーセーターになるかな!?
なかなか入手困難な海外の優秀な糸ですが、日本でも買えるありがたいお店なので、ご興味ある方はぜひ…!
桜が咲いてきていますが、ウール糸のお話でした~!