日曜日の夜、夜に高速バスで中国山地越えをして、出雲入り。そして月曜日と火曜日の2日間、島根2区で行動してきました。
日曜日の夜に大雪が降って、山越えした山間部は相当な雪が積もっていたのですが、幸い、2日間行動した出雲市、大田市は積雪はなし。ただ、昨日はまだ良かったのですが、今日は終日、天気が不安定で、時折、大粒のみぞれが降る天気。それでも、あちらこちらと動き回りながら候補者への支援を訴えました。
選挙戦もあと残り4日間。いよいよ終盤戦に入ってきます。新聞報道では大変厳しい情勢が伝えられていますが、現場では、熱心に手を振って応援して下さる有権者の方々も多数おられて、本当に嬉しく、そして心強い限りです。
私が今、各地を回りながら訴えているのは、「10年後の日本をどんな日本にするのか、20年後の子どもたちにどんな社会を残すのかを一緒に考えて欲しい」ということです。
一部の政党が主張しているのは、「自助」の社会です。つまり、「自分でがんばって何とかしなさい」という社会です。これ、どっかで聞いたことありますね。そう、いわゆる小泉-竹中改革に象徴される「新自由主義」の考え方です。小さな政府論ですね。力のある者、お金(資産)のある者、コネのある者が勝つ社会で、どうしたって、格差が広がる社会であり、弱者が生まれて、固定化する社会です。安全保障の観点から言えば、自然と、軍事力強化という方向になります。だって「自助」ですからね(苦笑)。
一方、私たちが3年前から実践してきたのは、「共生」の社会づくりです。つまり、「ささえあって、助け合って、みんなで豊かになろう」という社会です。公助と共助を大切にしながら、自助が可能な環境を創り上げるという考え方に基づいて、社会の維持と成長に必要な負担は負担能力に応じて分かち合い、必要に応じて再分配をしていきます。国民全体の生活力と購買力を高めながら、持続可能な成長を果たしていこうということですね。国際関係も、当然、平和を志向した「共生世界」の構築が基本方針になります。
「自助」の社会では、社会保障制度というのは「コスト」になります。だから、ムダなコストは出来るだけ削減しろっていう話になっちゃう。かつて、毎年2200億円もの社会保障費の伸びがカットされ続けたこと、それによって地方の医療が崩壊したことは記憶に新たしいと思います。さらに、育児も教育も、家庭&家計の負担でがんばれと。日本は、先進国の中で、子育てや教育への公的支出が最低レベルです。だから家計負担が大きいわけです。また、地方も、自分で何とかしろと。三位一体改革と称して地方への交付金を削減し続けましたよね。ついでに、雇用も自分で切り拓けって話になります。非正規になっちゃうのは自分のせいだと。今や、雇用の35%が非正規雇用です・・・。
「共生」の社会では、社会保障制度というのは「安心をささえる産業」になります。社会保障をコストとして捉えるのではなく、国民の命と生活を守るための必要な産業であって、そこで雇用を作り、地域の経済を支えるわけです。育児も教育も、(地域)社会全体で支えます。だって、少子化を克服しなかったら、日本社会の未来はないわけですから。同じ理屈で、雇用もみんなで支え合います。つまり、企業は自分とこのバランスシートだけで労務を考えるのではなく、社会全体のバランスシートで考えるようにするわけです。それを、国と地方の行政が役割分担しながら応援する(職業訓練、就労支援、マッチング支援、社会保険の適用拡大、等)のです。
「自助」を主張する勢力は、子ども手当や高校の授業料無償化を「バラ捲き」と批判して、子ども手当の満額実現を徹底的に阻止しました。それが自助の社会です。
私たちは、子ども手当や高校の授業料無償化は、将来への投資であり、種まきであると考えています。若い世代が安心して結婚し、子どもを産み、育てることが出来る社会、そして子どもたちが、地域で健やかに育ち、豊かに学び、希望をもって成長していける社会 --- それを社会全体で創っていくのが共生の社会です。
どうでしょう、皆さん? 私たちはどんな社会をめざすべきでしょうか? 私たちはどんな社会を子どもたちに残すべきでしょうか? 有権者の皆さんには、そのことを改めて考えて、間違いのない判断をして欲しい --- そう願ってやみませんし、残りの4日間、そのことを声を振り絞って訴えていきたいと思います。がんばります!
明日は、朝から鳥取2区で行動して、その後、夕方をめざして再び新潟1区に入ります!