"「新たな建物、一切ダメ」 環境保護訴え伊の市長が宣言"
(asahi.com 2009/12/06)
イタリアのある田舎町の決断ですが、町づくりにはこういう選択肢もあるという好例ですね。特に興味深いのは、
"同市では新建築は認めない代わりに古い建物をリフォームすれば商店を出すことができるようにした。大手建設業者は入り込めなくなったが、大工や左官といった地元の職人たちは大忙しだ"
というくだり。大規模開発では大手の建設業者(ゼネコン)が潤うだけですが、リフォーム中心の小規模開発であれば地元の職人・業者が潤うのです。これは、お店を出す方にも同じ事が言えるのではないでしょうか。大規模のお店だと、大手小売チェーン店が進出してくるだけですが、小規模のお店であれば、地元の商店主や個人経営のお店にチャンスが与えられます。
イタリアは今でも比較的、昔ながらの屋外マーケットや通り沿いの商店街がちゃんと残っていて、個人経営や職人さんのお店が頑張っていますが、それでも近年の大型店の出店ラッシュで個人商店の経営は厳しくなっていると思われます。「新規建設を伴わない発展をめざす」という、この若い市長さんの決断、どう出るか楽しみですね。