少し遅れたレポートになりますが、「グローバル時代におけるICT政策に関するタスクフォース(以下、ICTタスクフォース)」の第2回会合が、下記のとおり、4つの部会別に開催されました。
・過去の競争政策のレビュー部会 第2回会合(11月30日)
・過去の競争政策のレビュー部会 第2回会合(11月30日)
・電気通信市場の環境変化への対応検討部会 第2回会合(12月4日)
・国際競争力強化検討部会 第2回会合(11月26日)
・地球的課題検討部会 第2回会合(11月27日)
サイトにアクセスすると、議題と、会合で配布された資料を入手できます。また、会合の模様は動画で配信されていますので、実際にどのような形でどんな議論があったのか観ることができます。興味のある方はぜひ。なかなか面白いですよ(資料をあらかじめプリントするか画面に出しておいて、資料を見ながら動画を見ることをお勧めします)。
資料も、情報通信市場の現状やトレンド、規制政策の歴史的な経緯など、かなり詳細な資料が出されているので、参考になると思います。
さて、第2回会合の模様ですが、議論の中身を聞いていると、正直なところ、「まだ議論の方向性が定まっていない」という印象を受けます。複数の部会で「何を議論するのか分からない」という意見を委員の方が述べているのです。それに対して、座長や事務方も明確な答えを返せていませんでした。
例えば、地球的課題検討部会では、「地球的課題」に対してどうICTが貢献できるのかを議論する場と理解していましたが、実際の議論は「日本的ICTの課題」が中心でした。これでは、他の部会と議論が重複してしまいますね。同じことが他の部会でも見られました。これは、今後、精査が必要でしょう。
と思っていたら、こういう報道もありました。
いかにも産経的な表現ではありますが、各部会の役割を明確化する必要があることは確かです。
とは言え、過去の競争政策レビュー部会などではとても興味深い議論が行われていますので、ぜひご参照下さい。