イタグレと暮らす戌年男のブログ

 イタリアングレーハウンド(イタグレ)と過ごす中で、家族、趣味、出来事についての感想などを書きたいです。
 

見合いをぶちこわす

2020-10-17 09:47:12 | TV・映画
 BSプレミアムで毎朝放送されている、連続テレビ小説「澪つくし」

 昨日から今日にかけて長女律子(桜田淳子)のお見合い。

 相手の男性も醤油の蔵元。跡取りなのでしょう。石井愃一さんが演じていました。

 相手が質問するばかりで、「律子も聞いてみなさい」と言われて、「先日の裁判で、男性がよそに女の人を囲って…」みたいな話をして、そのことをどう思うか。
 父(津川雅彦)が慌てて「私のことを言っておるんですわ」と取りなす。
 すかさず律子は、タバコを取り出して火をつける。唖然とする相手の男性。

 伯母さんが間に入ってのお見合い。もうぶちこわしもいいところ。父親は完全に堪忍袋の緒が切れて、最悪。
 それが律子の狙い。結婚したい相手がいるんだから。

 見合いをするというのは、ほぼ結婚するというふうに考えていいんだと思います。
 昭和の初めでなくとも。
 
 1980年代、私が最初の転勤後まもなく、所属長に呼び出されました。何かまずいことをしたかな…。かなりワンマンな方で、職員を叱ることもしょっちゅう。
 「話というのは他でもありません」
 (何だろう? どのことだろう?)
 「実は縁談を頼まれまして」
 (え~~)
 「この近くに材木店があるのはわかるでしょう。あちらのご両親が、あなたに婿にきて欲しいと。もちろん、現在の仕事は続けてもらってかまわないんだけれど、林学科出身ということで、何も知らない人より頼りになる、そうお考えなんですね」
 
 早指し将棋で、次の一手をどうするか、そういう心境です。
 相手の女性が婿取りであるのはわかりますが、ポイントは所属長の存在。話を持ちかけているのは仲人になるということで、その場合、結婚後もずっとお付き合いが続く、盆暮れの挨拶等を含め、人生の恩人としてのつきあいになるんだよ…。
 それだけは勘弁だ……。
 
 でも、見合いをしたら断れないと思いました。相手は、もう決めているのです。所属長があれやこれや私の情報を伝えているであろうことは予想できます。それでOK。跡取り娘のかたもOKしているのでしょう。
必死に考えました。次の一手。
 「とてもありがたいお話ですが、今、お付き合いをしている女性がいて、別に結婚を決めているというのではないけれど、そういう状況の中、見合いを受けるというのはどちらの方にも失礼にあたると思うので、今はご辞退するしかないです」
 
 「そうですか。それならしかたありませんね。私の方から先方にはうまく話をしておきましょう」
  
 ということで、相手の女性の写真を見ることもなく、なかった話に。
 
 今はもう、そういう仲人とか、見合いとか、婿に欲しいとか、そんなのはないのかな。昭和のはじめも80年代もまだ同じような風土が残っていて、今はすっかり消えたのかもしれません。


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