皆さん、こんばんは。
松本市美術館で、ありました。
会場は、満員御礼。
さすが先生の人気をうかがわせました。
私は以前、少しお見かけしただけで、
お話を聞いたことがなかったので、
今回は、是非と思い、行って参りました。
作品は、雑誌等で拝見することはできますが、
ご本人から、その建築思想を聞く機会というのは、
人間性も含め知ることができ、やはり貴重な機会です。
先生の作品は、芸大、吉村順三先生の流れを感じます。
私が以前から感じるその作風は、
しっくりくる、居心地の良さ。
派手さはなくとも、“人”と“まわり”を考えた建築。
学生時代、恩師の建築でそれを体験し、
以来、私もそこを目指してきました。
永田先生は豪快な方という印象がありましたが、
建築についての考え方は、
紳士的であり、全くの自然体のような気がします。
もちろん、思い切ったことも言われますが、
それも、ご自身の考えに沿ったもので、
わかりやすく、納得できる話しでした。
そして最後に、
驚いたのは、
私の見た感じでは、専門家ではなく、
一般の方々が参加者全体の半分以上だったこと。
先生はよく雑誌に載っていて、目を引くというのもあると思いますが、
質問も多く出て、さながら、永田先生を囲む会。
もう、このようなセミナーは、
設計、建築関係者のスキルアップのためだけでなく、
一般の方々に“設計”“デザイン”の本質を知っていく、
そんな意味を持ち始めたということを実感しました。
また、私ども“設計や”の必要性と、
そのスキルの高さ、質の良さも重要で、
凝り固まらず、素直に、
たゆまぬ努力をしなくてはいけないと痛感しました。