ある山道から、松本盆地を見降ろした風景です。
帰りに暗い山道を一人車で下っていたら突然開けた景色。
思わず車を止め、写真を撮りました。
すぐ近くで日常でこのような景色が見えるのは有難いと思います。
以前、東京へ信州へのIターンセミナーに参加した時、
実際移住された方の話の中で、
「松本盆地は、都市と山、自然の距離が丁度いい。過ごしやすい。」
との話がありましたが、その通りだと思います。
豊かさを感じます。
先日、「次期森林づくり県民税に係わる県民説明会(第2回)」が、
安曇野市の堀金公民館であり参加してきました。
前回第1回に比べると、この税金を活用した施策の概要について、
より具体的な説明があったように思えました。
新しい施策は、
1.水源林の公有林化の支援
市町村が土地を取得する場合の取得経費支援
2.みんなで支える里山整備事業
間伐材が県内で加工消費の場合、山土場までの搬出集積を支援
3.信州の木を活かすモデル地域の創生
材の供給から消費まで地域一体となって
利活用する先進的な取り組みへの支援
4.信州フォレストコンダクターの育成
里山活かした地域づくりから森林管理、
木材出荷・利用にわたる産業づくりまで、
総合的で指揮できる知識と技術を有する人材を育成
いかなる税金についてそうですが、
いかに有効に使われているかが大事です。
森林整備のためには、山の木がしっかり使われることですが、
それを促すための支援策が多く出ています。
間伐材をどう使うのか。
今までの建築や土木だけでなく新しい需要喚起ができるか。
搬出量と使用量のバランスですが、使用量が少し先行するぐらい、
使い道の開拓が必要だと思います。
平成18年12月20日に改正、平成20年11月28日施行された建築士法により、
義務付けとなった建築士定期講習を受けてきました。
朝から講義、そして修了考査まで、ぎっしりの予定です。
テキストをみながら、全国衛星配信される講義を聴きますが、
一級建築士を目指し勉強をしていた頃を思い出します。
その講義の中で、興味を引く部分がいくつかありましたが、
その一つが「健康を維持増進する住宅計画」について。
現在、住環境と人の健康の相関関係について、様々な検証が行われています。
上は「断熱性能の高い省エネ住宅転居後の有秒割合の改善効果(全国1万軒調査)」
出典:一級建築士定期講習テキスト(建築家教育推進機構、日建学院)
断熱性能のよい住宅に住み替えた居住者の
各種疾病にかかっている人の割合が改善されていることが分かります。
上は「住宅の断熱性能向上による健康維持効果の経済価値」
出典:同上
この図は私にとって初めて目にするものでしたが、
健康改善により、医療費と休業損失が軽減される経済価値が示されています。
光熱費の削減効果だけでなく、健康維持、健康保険による経済効果まで。
面白い視点からの考察だと思います。
この初期投資コストを、寒冷地においても
いかに抑えられるかが一つの課題ではありますが、
住宅性能の向上は、快適性だけでなく、省エネ性にくわえ、
健康面・経済性にも寄与できるということです。