AKB48の旅

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乃木坂の5ヶ月 再考

2012年05月07日 | AKB
以前、「乃木坂の5ヶ月」では、選抜総選挙への干渉説に吸着されてしまったけど、肝心なことに心至っていなかったことに気づいてしまった。というか、「わしズム」のインタビューにさらりと答えが書いてあることに気づいてしまった。とても単純なことだった。そして秋元康が基本、中の人であることを失念していたことを思い知らされた。

どういうことか。秋元康にとってのAKBの5年とは、詰まるところわしズムインタビューの「4年目か5年目でようやく収支がトントンになった」この5年のことなんだ。やはりわしズムインタビューの「(ソニーには)かなり宣伝費を使ってもらったにもかかわらず、売れなくて」のことだったんだ。

AKBが利益を出せるようになったのが5年目。そしてそれまでの赤字をかぶったのがソニー傘下のデフスターレコード。もちろん乃木坂46はソニーミュージックエンタテインメント所属であり、乃木坂の5ヶ月とは、利益を出せるまでになること、そうすることで、かつてのAKBがかぶらせてしまった赤字の罪滅ぼしをする、実際には切り捨てたのはデフスターレコード側なんだから自業自得であり、立場的には逆なんだけど、秋元康的にはそういう文脈と言うことなんだ。

ああ、なんかスッキリしたよ。

こっからはいらぬ深読みになるけど、だから乃木坂は、公式ライバルというわりにはお金をかけてない。劇場はもちろんない。MVも凝ったものは作らない。イベントにも金をかけない。たぶん立ち上げ経費も含めて、シングル2作目で黒字転換を目標としていた。

さっしーVS乃木坂という今回のプロモーションも、だから茶番というか、この黒字転換のための煽りなんであり、主目的は「おいでシャンプー」の売り上げ増加、たぶん目標枚数を設定したりしてるんだろう。黒字達成まであとXX枚。

そしてさっしーが「へたれ」「結果を出さない」と秋元康自らプロモーションしてたのも、負けてもおいしい状態をあらかじめ設定しておくため。そう考えると見通しがとても良くなる。

SMEとエイベのまさかのコラボCM見て目を疑ってたけど、こう考えれば何の不思議もないどころか、当然の仕掛けであり、大人の事情的にも何の支障もないことがわかる。逆にこういうことを可能にしてしまう「権力」に恐れ入るな。ついつい勘違いさせられてしまうけど、秋元康をなめちゃいかん。我ながらに心しましょ。