AKB48の旅

AKB48の旅

「64位以内にランクインできなかったら、HKT48を卒業する」

2015年07月11日 | AKB
宮脇さんの写真集「さくら」。もちろん写真集なんだからメインは写真なんだろうけど、最後の方に長文のテクストがあって、これが読み応えがあった。

題名が「宮脇咲良 本人語り下ろしヒストリー さくら物語」となってるんで、口述なのかも知れないけど、文体は宮脇さんのぐぐたすの文章そのもので、編集の方が優秀で、その辺りをしっかりリサーチされたのか、それともやっぱりご本人の直筆なのか。

書かれてる内容も理路整然としていて、これまた宮脇さんらしいんだけど、中でもちょっとした衝撃だったのが、第4回選抜総選挙の下り。母親と「64位以内にランクインできなかったら、HKT48を卒業する」と約束していたとのこと。

これは私の知る限り初出の情報だと思うんだけど、あの時、宮脇さんの入選を予想してた人はいなかったと思うし、47位で呼び出された時の「誰だよ」的な場内のざわつきと、ご本人も驚きを隠せない表情だったのを、当時のリアルタイムの空気感とともに容易に思い返せる。

宮脇さんは続けて「でも、私は不思議と、この約束がそんなに怖くなかったんです。」と語ってる。これをどう解釈するかだけど、やはり運命の岐路に立ってもたじろがない、夏まゆみ氏の言うところの①自己を確立し、②自信を持ち、③前に向かって進むという、例の「心の強さ」に通じるということなんじゃないか。

64位以内に入れば「芸能界の道」にして現状、入らなければ「勉強の道」で医者を目指してた。どちらも素晴らしい夢だと思うし、その二つの道の選択の場に立つ、立ててるというだけでも、宮脇さんが選ばれた人だと分かる。だからこそ「心の強さ」を持ち合わせてる。トートロジーだけど、そういうことなんだろう。

前田敦子さん、高橋みなみさん、指原莉乃さん。この「心の強さ」の持ち主の系譜に宮脇咲良さんも加わることになりそう。宮脇さんが指原さんを強く意識してるのも、身近である以上に「それ」が見えてるからなんだろう。