ももクロはなぜ、CDシングル売上数より「ライブ」動員数が多いのか?
決して大きな箱ではない。キャパは約250人しかないが、常設会場を持つことはアイドルにとって強みになる。
毎日、ステージに立つことで経験値は黙っていても上がるし、スキルアップにもつながる。何よりも、まだ売れていない段階から、劇場公演という仕事が毎日創出できるから、メンバーのモチべーションもアップする。
お笑いの世界で吉本興業の芸人の地力が圧倒的なのは、たくさんの常設劇場を所有していて、若手のうちから場数が踏めるからというのは有名な話。
朝から何ステージも踏まされる環境を芸人は過酷ネタとして笑いに変えているが、他事務所に所属している芸人にとっては羨望の対象でしかない。『M‐1グランプリ』などの賞レースでは、確実に場数の差が出てしまう。
それほどまでにタレントにとって、劇場とは重要な場なのだ。
ファンにとっても、毎日決まった時間に決まった場所に行けば必ず公演をやっているというのは、非常に応援がしやすい環境である。
週末の公演を楽しみにするというワクワク感も大切だが、毎日見られるという安心感はもっと大事。人気が出てくるとチケットが取れなくなり、「毎日やっているけれど、 毎日は見られない」というジレンマも発生するが、逆に「あんなに人気のあるアイドルを至近距離で見られる」といったプレミア感がアップする。
当然のことながら、毎日公演を行うことでチケット購入によるゲート収入が発生する。つまり「日銭」が稼げる。休日は2回公演や3回公演も可能なので、収益も単純に2倍、3倍になるのだ。
こんなにいいことずくめなのに常設劇場を持っているアイドルがほとんどいないのは、とにかく金がかかるからだ。
そこそこアクセスのいい場所に箱を押さえるだけでも、都内では至難の業。月々の家賃を考えたら、毎日超満員がつづいたところで大きな収益をあげるのは難しいし、もし、大ブレイクして忙しくなったら、日々の劇場公演を継続できなくなる。
48グルーブは大所帯なので、テレビの生放送に選抜メンバーが出ている同時刻に、アンダーガールズのメンバーが劇場公演に出演することでこのシステムを維持することができるが、少人数のグルーブではそんな離れ業は不可能である。
ももクロの記事だけど、AKBGのビジネスモデルが簡潔にまとめられてる。このシステムの運営を、それこそ「運営」サイドに丸投げして、クリエーターとしてのフリーハンドを手にするというのが、秋元氏サイドのビジネスモデルになると考えられる。両サイドがちゃんと機能しているなら、これほど効率の良い仕組みもないだろうし、巨大なキャッシュフローが実現することで、拡大再生産が容易になると考えられし、実際のところそうだった。
けれどもこういう「都合の良い」仕組みというものは、一度躓くと、逆レバレッジによる逆襲を食らうことにもなりかねない。そんなことはないと思いたいけど、あるいは秋元氏サイドは、創作活動の一輪車で、現今の事態を乗り切れるとでも算段してるんだろうか。
決して大きな箱ではない。キャパは約250人しかないが、常設会場を持つことはアイドルにとって強みになる。
毎日、ステージに立つことで経験値は黙っていても上がるし、スキルアップにもつながる。何よりも、まだ売れていない段階から、劇場公演という仕事が毎日創出できるから、メンバーのモチべーションもアップする。
お笑いの世界で吉本興業の芸人の地力が圧倒的なのは、たくさんの常設劇場を所有していて、若手のうちから場数が踏めるからというのは有名な話。
朝から何ステージも踏まされる環境を芸人は過酷ネタとして笑いに変えているが、他事務所に所属している芸人にとっては羨望の対象でしかない。『M‐1グランプリ』などの賞レースでは、確実に場数の差が出てしまう。
それほどまでにタレントにとって、劇場とは重要な場なのだ。
ファンにとっても、毎日決まった時間に決まった場所に行けば必ず公演をやっているというのは、非常に応援がしやすい環境である。
週末の公演を楽しみにするというワクワク感も大切だが、毎日見られるという安心感はもっと大事。人気が出てくるとチケットが取れなくなり、「毎日やっているけれど、 毎日は見られない」というジレンマも発生するが、逆に「あんなに人気のあるアイドルを至近距離で見られる」といったプレミア感がアップする。
当然のことながら、毎日公演を行うことでチケット購入によるゲート収入が発生する。つまり「日銭」が稼げる。休日は2回公演や3回公演も可能なので、収益も単純に2倍、3倍になるのだ。
こんなにいいことずくめなのに常設劇場を持っているアイドルがほとんどいないのは、とにかく金がかかるからだ。
そこそこアクセスのいい場所に箱を押さえるだけでも、都内では至難の業。月々の家賃を考えたら、毎日超満員がつづいたところで大きな収益をあげるのは難しいし、もし、大ブレイクして忙しくなったら、日々の劇場公演を継続できなくなる。
48グルーブは大所帯なので、テレビの生放送に選抜メンバーが出ている同時刻に、アンダーガールズのメンバーが劇場公演に出演することでこのシステムを維持することができるが、少人数のグルーブではそんな離れ業は不可能である。
ももクロの記事だけど、AKBGのビジネスモデルが簡潔にまとめられてる。このシステムの運営を、それこそ「運営」サイドに丸投げして、クリエーターとしてのフリーハンドを手にするというのが、秋元氏サイドのビジネスモデルになると考えられる。両サイドがちゃんと機能しているなら、これほど効率の良い仕組みもないだろうし、巨大なキャッシュフローが実現することで、拡大再生産が容易になると考えられし、実際のところそうだった。
けれどもこういう「都合の良い」仕組みというものは、一度躓くと、逆レバレッジによる逆襲を食らうことにもなりかねない。そんなことはないと思いたいけど、あるいは秋元氏サイドは、創作活動の一輪車で、現今の事態を乗り切れるとでも算段してるんだろうか。