AKB48の旅

AKB48の旅

ビジネスモデル

2019年01月26日 | AKB
ももクロはなぜ、CDシングル売上数より「ライブ」動員数が多いのか?

決して大きな箱ではない。キャパは約250人しかないが、常設会場を持つことはアイドルにとって強みになる。

 毎日、ステージに立つことで経験値は黙っていても上がるし、スキルアップにもつながる。何よりも、まだ売れていない段階から、劇場公演という仕事が毎日創出できるから、メンバーのモチべーションもアップする。

 お笑いの世界で吉本興業の芸人の地力が圧倒的なのは、たくさんの常設劇場を所有していて、若手のうちから場数が踏めるからというのは有名な話。

 朝から何ステージも踏まされる環境を芸人は過酷ネタとして笑いに変えているが、他事務所に所属している芸人にとっては羨望の対象でしかない。『M‐1グランプリ』などの賞レースでは、確実に場数の差が出てしまう。

 それほどまでにタレントにとって、劇場とは重要な場なのだ。

 ファンにとっても、毎日決まった時間に決まった場所に行けば必ず公演をやっているというのは、非常に応援がしやすい環境である。

 週末の公演を楽しみにするというワクワク感も大切だが、毎日見られるという安心感はもっと大事。人気が出てくるとチケットが取れなくなり、「毎日やっているけれど、 毎日は見られない」というジレンマも発生するが、逆に「あんなに人気のあるアイドルを至近距離で見られる」といったプレミア感がアップする。

 当然のことながら、毎日公演を行うことでチケット購入によるゲート収入が発生する。つまり「日銭」が稼げる。休日は2回公演や3回公演も可能なので、収益も単純に2倍、3倍になるのだ。

 こんなにいいことずくめなのに常設劇場を持っているアイドルがほとんどいないのは、とにかく金がかかるからだ。

 そこそこアクセスのいい場所に箱を押さえるだけでも、都内では至難の業。月々の家賃を考えたら、毎日超満員がつづいたところで大きな収益をあげるのは難しいし、もし、大ブレイクして忙しくなったら、日々の劇場公演を継続できなくなる。

 48グルーブは大所帯なので、テレビの生放送に選抜メンバーが出ている同時刻に、アンダーガールズのメンバーが劇場公演に出演することでこのシステムを維持することができるが、少人数のグルーブではそんな離れ業は不可能である。


ももクロの記事だけど、AKBGのビジネスモデルが簡潔にまとめられてる。このシステムの運営を、それこそ「運営」サイドに丸投げして、クリエーターとしてのフリーハンドを手にするというのが、秋元氏サイドのビジネスモデルになると考えられる。両サイドがちゃんと機能しているなら、これほど効率の良い仕組みもないだろうし、巨大なキャッシュフローが実現することで、拡大再生産が容易になると考えられし、実際のところそうだった。

けれどもこういう「都合の良い」仕組みというものは、一度躓くと、逆レバレッジによる逆襲を食らうことにもなりかねない。そんなことはないと思いたいけど、あるいは秋元氏サイドは、創作活動の一輪車で、現今の事態を乗り切れるとでも算段してるんだろうか。

黒い羊

2019年01月25日 | AKB
欅坂46 平手友梨奈は主人公であり続けるーー新曲「黒い羊」の一人称“僕”から感じたこと

欅坂の曲は、MVを見ると印象が変わるものが少なくない。齋藤もブログに「私はMVを通して、この曲への想いといいますか、聴こえ方が変わった気がしています」と綴っていたため、MVへの期待がより高まる。欅坂の初詣で、長濱ねると上村莉菜が茶髪になっていたことがファンの間で話題となっていたが、もしかして〈髪の毛を染めろという大人は何が気に入らない/反逆の象徴になるとでも思っているのか〉という歌詞を表現していたのだろうか。

音源を聞いただけでは、曲の真価は分からない。とりわけ欅坂の曲は、MVのでき如何にかかってるように感じる。

とは言え、最初に聞いてみて、ちょっと震えたことは、正直に書いとこうと思う。

公序良俗の世界からの「世論」

2019年01月24日 | AKB
「劇場支配人は神様?」NGT事件で見えたアイドルビジネスの本音

だから、アイドルの運営者に対して、ファンは潜在的な拒絶反応を示している。芸能界を大きく揺るがした、あのSMAP解散騒動では、ジャニーズ事務所がファンだけではなく、世間からも叩かれた。しかも、「無風」に見えた嵐や関ジャニ∞のファンまでも、事務所の対応を批判した。そんな「愛情」と「ビジネス」の矛盾から来るファンのストレスが、アイドルに危機が訪れたときに、大きなパワーとなって運営側に跳ね返るのである。

 今回の事件は多くの謎を残しており、そう簡単には風化されないし、運営に対する非難も止むことはないだろう。アイドル活動という「ファンタジー」の舞台裏を運営者がさらけ出してしまったことは、プロとして大きな失態以外の何物でもない。

 この事件でアイドルへの応援熱が冷めることに危機感を覚え、金儲けに躍起な人々は必死に取り繕おうとするだろう。だが、そんな姿勢もまた、人々に見透かされていくだけではないだろうか。


現状、一次ソースに乏しく、あやふやな状況証拠しかない中、常識的に考えればこの辺りになるんだろうという、もっともなスジ読み。「第三者委員会」がどのような報告をまとめるのかによっては一縷の望みもあるのかも知れないけど、恐らくは、公序良俗の世界からの「世論」が、この記事内容と大きくかけ離れることはないんではないか。

【MV full】出航 / STU48 [公式]

2019年01月23日 | AKB
【MV full】出航 / STU48 [公式]

STU48、初対面の船上劇場で笑顔輝く “船長”岡田奈々センター「出航」MV公開

舞台は今春完成予定の「船上劇場 STU48号」。メンバーは広島県内の造船所で改造中のSTU48号と初対面し大興奮した。水夫の衣装で船内のステージエリア、操舵室、甲板、屋上で撮影したほか、自撮り棒を使ったスマートフォンでのワンショットリップシーンなどを挿入。キラキラした瀬戸内の青い海を背に、まばゆい光とさわやかな風を浴びたメンバーの笑顔が輝き、希望に満ちたMVとなっている。

NGT48の事件は、地方都市という地政経済学的な問題である可能性があるわけで、そこはSTU48にも当てはまってしまうことにもなる。このMVは光と笑顔と希望に溢れてるけど、その背後を勘ぐることにならないことを祈るしかない。

事件の全容

2019年01月22日 | AKB
「NGT事件」なぜ秋元康は謝罪しないのか

このままいけば天才・秋元康の晩節を汚すことになる。潔く会見を開いて、この商法の危うさを認め、すべてのグループを解散すべき時だと、私は思うのだが。(文中敬称略)

ある程度までだけど実名も上げて、相当に詳細かつ具体的に記述されてる。事件の全容は、概ねこの記事の通りであってるんだろうか。だとするなら、上記引用の締めは、十分に説得力を持ってしまうことにもなりかねない。

であればこそ、本ブログの過去ログにて私なりに検証してきた通りの秋元氏であれば、何らかの手を打ってもおかしくないと思うのだけど、現状、そのような気配は感じられない。その一点を持って、この記事のスジ読みは間違ってるんじゃないかと、仮に書いておくことにしてみる。

元木昌彦氏の署名記事。著書は存じ上げないけど、フライデー、週刊現代、Web現代の編集長を歴任とのことで、はてさて。