ここでちょっとセリナとの新しい関係をお話ししましょう。このリジュー市に来てから二人の仲は、以前とは反対にセリナは小さな腕白者となり、テレジアに至っては柔和な娘となり、また大変な泣き虫になったのです。それでこれを保護する人が必要でしたから、いつもこのセリナはその腕白をもって妹を保護していました。またこの二人はたとえわずかなものでも取り遺して楽しんでいました。その時に私たちの霊魂はまだ作られたそのままの美しさで、ちょうど朝露を受けるのを望んでいる春の花のように、また、この花が暖かく緩やかな風を待って咲くように、いかにも望み多く歓喜の多い境遇でした。そしてこの歓びは相互であるという事を、親愛なるセリナの喜ばしい初聖体の日に、一層よく感じました。
その時私は7歳で、まだ寄宿舎に入る前でした。セリナの初聖体の覚悟の思い出はいかにも楽しく楽しく見えて、その2・3週間前から姉達は、毎晩その大事な行いを話しておられましたので、私も早くその覚悟をしたいと思って、傍で聴いていましたが「あなたはまだ余程幼いから……」と云われて、その部屋から遠ざけられた時には、胸が裂けるようでした。つまり私の考えでは「心から天主様を頂くために4年の間、その準備をしても決して覚悟が過ぎるという理由はないと思いまして……」
読んでくださってありがとうございます。yui
その時私は7歳で、まだ寄宿舎に入る前でした。セリナの初聖体の覚悟の思い出はいかにも楽しく楽しく見えて、その2・3週間前から姉達は、毎晩その大事な行いを話しておられましたので、私も早くその覚悟をしたいと思って、傍で聴いていましたが「あなたはまだ余程幼いから……」と云われて、その部屋から遠ざけられた時には、胸が裂けるようでした。つまり私の考えでは「心から天主様を頂くために4年の間、その準備をしても決して覚悟が過ぎるという理由はないと思いまして……」
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