湘南・寒川 カラーサロン【イデアル】色若美人道

日常生活を明るく、楽しく、晴れやかにする方法

篆刻(てんこく)界の サラブレッド!?

2019-12-12 | ●色の話

こんにちは!
カラーコンサルタントの琴崎京子です。

今年の4月~5月にクラウドファンディングの プロジェクトにチャレンジして、
家業のハンコ屋を継承することをお披露目しました。 

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そのおかげか、最近はハンコだけでなく、父への篆刻(てんこく)の仕事が次々に舞い込んできます。
しかし、父はもうお客様からの依頼で作品を彫ることを やめております。

老齢化が進んでいるので、もう責任をもって彫れないことを伝えても、
お客様の中には、

私は 10年以上も前から、自分のお店を開店した時に 哲山さんに看板を作っていただくことを約束していたとおっしゃって、何度お断りしてもあきらめない方もいらっしゃいます。


では、哲山さんに文字だけでも書いもらってください。
(哲山は父の雅号です)
と何が何でも 引き下がろうとされません。

板をいっしょに選んでください。
板に ひと彫りだけでもいいから、哲山さんのノミを入れてもらってください。
彫れるところまで彫って、あとはお孫(私の長男)さんにお願いします。

ということで哲山&信の仕事として 看板を請け負うことになりました。

材質がとても硬い、樫の木の板を選ばれたそうです。

父が文字を書き、それを板に写し、気力の続くところまで彫りました。
その後、信にバトンタッチ。

父の指導のもと、信はノミの深さ7ミリで、黙々と彫り続け、3か月後に看板は完成いたしました。
冒頭にある写真がそうです。

こちらの画像の右に 漢方薬の看板があります。
これは父が10数年以上前に 彫ったものです。
金箔を使っているので、迫力があります。

依頼主さんが 当時働いておられた漢方薬局にかかっていたもので、その文字に惚れこまれたとのこと。

それを見ながら
いつか自分のお店を開業する時に、哲山さんにお願いしたいと ず~~~っと
夢に描いておられたとのこと。

今回、哲山&信の合作とはなりましたが、依頼主の方も大満足して下さったそうです。

不思議なのは どこで息子が彫る技術を習得したかということです。
息子は彫り方を習ったことはないのに、父が彫るのを傍らで見ていて、あれこれと手伝っているうちに彫れるようになっていました。

手前味噌ですが、篆刻界のサラブレッドかもしれません(笑)
人がプロとしての自覚をもって仕事に取り組むとき、指導霊がついてくれるという話を聞いたことがあります。

仕事を請け負った限り、自分が何とかしなければと、切羽詰まった様子を見て、指導霊がついてくださったのでしょうか。

いずれにせよ、依頼された仕事を完遂することができて、こんなに嬉しいことはありません。

その出来栄えたるや・・・・・お見事!!

 

さて、この看板を何色にするかについて 息子から相談を受けていました。

私が提案した色は 深い緑。

漢方は、自然界にある植物や鉱物などの生薬がもとになっています。
大地の色を表す茶色は 周りのインテリアで使われるだろうから、ここでは茶色は使用しないことにしましょう。

自然の恵みからできている薬ということで、植物を象徴する緑を使いましょう。
明るい緑だと 威厳がなくなるので、深めの緑をすすめました。

文字に金箔を貼るか 普通の塗料にするかは、依頼主さんが最後ま悩まれた部分ですが、塗料での仕上げになりました。

右の父の作品は当時の漢方薬にふさわしく とても威厳があります。
よく効くぞ!という感じがしますね。

令和になって時代も新しくなりました。
日常生活に漢方薬を取り入れて、お客様目線で健康の提案をする
という新しいお店の姿勢を 上手に打ち出していますね。

父と息子が作製した看板がかかっている「みつ漢方薬局」
次回帰省したら、すぐに行ってみようと楽しみにしています。

 

それでは、またね

  

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タイトルは「安芸高田市吉田町に68年続いたたった一軒しかないハンコ屋を守る」
 

皆様のご支援のおかげで、5月15日に目標を達成して終了することができました。
ありがとうございました。


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