天ヶ城
平成29年8月9日 岩内城より天ヶ城に改定 |
城名 |
天ヶ城 |
住所 |
松阪市岩内町/伊勢寺町 |
築城年 |
室町時代 |
形式 |
山城 |
遺構 |
郭、帯郭、土塁 |
規模 |
35×40m 兵の数約500人 |
城主 |
岩内主膳正光安(北畠13人衆の一人) |
標高 |
420m |
比高 |
310m |
歴史 |
北畠は迎撃態勢の一環として岩内城には岩内御所一族(岩内主膳正光安)兵500を置き、信長の侵攻に対抗しようとした。信長は近隣の岩内城と阿坂城に降伏勧告(和睦案)を出した。岩内氏は国司の一族であるため回答を保留。「大河内城の考え次第である」とした。(追記;中世城館と北畠氏の動向より)信長公記に「滝川左近人数入れ置き是よりわきわきの小城へはお手遣いもなく直ちに奥へ、、とある。小城というのは岩内城、伊勢寺城、奥野城、岡ノ谷城、白山城辺りを言っているのでしょう。つまり北畠側から抵抗が無かったので、そこへ軍勢を遣ることもなく、まっすぐ大河内城へ向かったということです。(8月27日) |
経緯 |
岩内城は多気郡明和町にあったが大河内城の出城として松阪市の天ケ峰に移された。岩内光安の子息が2歳の時、北畠具親の養子となり北畠に改称 |
書籍 |
三重の中世城館の不明城館ページ |
一族 |
岩内御所 |
岩内氏の系譜は不明。顕豊-政治と続いた後、政治の戦死により一時廃絶。永正9年に再興される。 |
岩内鎮慶(?) 父は北畠材親か?母は不明。岩内家を再興。木造俊茂から白粉代官職を奪った、岩内某と推定される。久我家木造庄の年貢未納に対し大御所具教とともに対応。 |
岩内国茂(?) 父は岩内鎮慶、母は不明。 |
岩内具俊(?) 父は岩内国茂、母は不明。 |
岩内光安の子息が2歳の時、北畠具親の養子となり北畠に改称した。 |
後、具親敗走の時に光安は田丸城で殺され家は断絶した。 |
光安の子息「玉千代」は北畠具親に養われ、成人し北畠荘門光吉と名乗り、北畠の遺臣に守られて伊勢山田に住まいした。 |
現地 |
北東端に10m四方の台状地があって、更にその北東側は崖になっている。南西側に巾3mの平坦地、10m四方の削平地へと続く。土塁、堀切は持たない。 |
天ケ城と言われるだけあって近辺の山塊の中では険しい場所にある。御所ケ谷と呼ばれる谷をを登ってくると突き当りに構造物と思われる風景がある。食い違い虎口とも見受けられる。更にそこを抜けると土塁らしき筋が3条見受けられる。しかし学者の見解はそこには触れられておらず素人考えであろうか。 |
感想 |
平成26年5月11日(日・晴れ)8:35~10:15 写真30枚ほど |
一人で御所ケ谷を登っていくと左の崖上で鹿がキーキーと泣き、声は谷を響きビックリする。 |
今日は3度目のトライで2度目の訪城。1回目は準備不足もあって失敗し、前回は訪城したが写真を紛失し再訪した。 |
やはりポイントは谷を登りきったところの土塁の並びである。3本の土塁が並行してそれぞれの存在を示しているがそれがどのように機能していたのかを想像できない。 |
今日は初めてそこより奥、上の山を探索した。数分で鞍部に出る。右に行くか左に行くか迷うところであるが伊勢平野に近い方という判断で左を選択した。(右は観音岳への道らしい) |
あまり人が入った足跡はない。5分もすると頂部に着く。丸味を帯びた平坦地の三方に帯郭とでもいえるような幅5m未満の平坦地が構成して見える。東側から虎口らしき窪みが頂部に向って開いている。更に下方に帯郭のような平坦地がある。 |
もう一度鞍部に戻るがここの構造が人為的である。堀と土塁の組み合わせで登坂を防御しているように見える。(堀切が埋まってしまったのかもしれない) |
鞍部から右を探索する。何にもない。道は奥に連なっているようだ。ずっと奥の山「観音岳」に向かうようだ。 |
一部の資料ではもう一つのピークに岩内城が記されている。前回も見てそれらしきものは無いとわかっているがもう一度確認をしてみよう。 |
水平移動なので鼻歌気分だ。天候もよくすがすがしい5月の陽気だ。いくつかの小さい頂部を超えて先端まで来たがやはりそれらしきところは今回も探せなかった。 |
食い違い虎口らしき構造は想像を発奮させる。御所谷という名称も気にかかる。 |
地図 |
最終考察
岩内町における山城は、Ⅰ期として岩内御所(御所谷)と詰城としての天ヶ城が造られた。城の造りは北畠氏の他の城とよく似ており洗練されているとは思えない。古いタイプの様子である。
Ⅱ期として最近発見された標高の低い新岩内城が造られた。天ヶ城より残り方が明確である。堀切や竪堀を多用して防御性に優れていて低い標高でも守りを固くでき使用に際しても便利で現実的である。
織田信長の伊勢攻めの折には下の岩内城が対応したのではないだろうか。
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