朝熊ヶ岳城の探索
👆 全体の行動軌跡 計5Km程度
伊勢市朝熊町に朝熊ヶ岳がある。
グーグルの地図では同所が朝熊ヶ岳城跡となっている。
ここに山城があったのだろうか?
これは行かずにいられない!
探索前に奥の院へお参りする。
👆 この門をくぐると別世界に入るという。
👆 九鬼嘉隆の五輪塔
👆 卒塔婆をたてる信仰習俗が特徴
朝熊山経ヶ峰に所在する平安末期の経塚遺跡を探索
👆 国の史跡となっている。
👆 乱立する中で規模の大きいもの。
👆 崩れ行くもの。
👆 ひっそりと佇むもの。
👆 林の中には数か所の凸凹。
👆 何を意味するのか。
👆 荒廃するもの。
1173年銘の経筒が出土した。
800年前の埋経信仰の証となった。
そして、朝熊ヶ岳へ向かう。
👆 標高555m
👆 現在は八大龍王尊が祀られている
👆 頂部は大きく改変されている。
👆 鳥羽の眺望、伊勢湾の大半が監視できる。
👆 霊山としてあがめられた当時の朝熊山の様子
埋経信仰で経塚を守る、祀る、祈る人たちがいた。
古来からの山岳寺院の形がここにもあった。
中世伊勢地方の数々の戦いの中で、朝熊ヶ岳から朝熊山経ヶ峰にかけて、北畠氏や九鬼水軍の見張番所があったのかも知れない。
山城の痕跡はなく経塚遺跡と金剛證寺がその背景となる。
今となっては伝承の城である。
12月27日 追記
伊勢市史第6巻考古編は伊勢市の遺跡を詳細に記している。
朝熊山経塚は中でも第5節を設けて詳しく記している。
城館においては、松村氏館、磯城、中久保屋敷、寺山城、日向館、村山城、黒瀬城が小規模な城館であっても記されている。
にもかかわらず朝熊ヶ岳城については一切記載がない。
伊勢市は朝熊ヶ岳城を認識していない。
朝熊山経塚と朝熊ヶ岳城は別の件として取り扱うのがよさそうだ。
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