三重を中心に徹底訪城 検索「山城遺産」「セルフコラボレーション」 ペン画で歴史を伝承 時々徒然に

中世の城を主に訪城しています。三重県が多いです。百名城は96/100。総数で600城。新発見が4城です。

朝熊ヶ岳城探索

2017-12-25 13:40:50 | 古城巡り

朝熊ヶ岳城の探索

👆 全体の行動軌跡 計5Km程度

伊勢市朝熊町に朝熊ヶ岳がある。

グーグルの地図では同所が朝熊ヶ岳城跡となっている。

ここに山城があったのだろうか?

これは行かずにいられない!

 

探索前に奥の院へお参りする。

👆 この門をくぐると別世界に入るという。

👆 九鬼嘉隆の五輪塔

👆 卒塔婆をたてる信仰習俗が特徴

 

朝熊山経ヶ峰に所在する平安末期の経塚遺跡を探索

👆 国の史跡となっている。

👆 乱立する中で規模の大きいもの。

👆 崩れ行くもの。

👆 ひっそりと佇むもの。

👆 林の中には数か所の凸凹。

👆 何を意味するのか。

👆 荒廃するもの。

1173年銘の経筒が出土した。

800年前の埋経信仰の証となった。

 

そして、朝熊ヶ岳へ向かう。

👆 標高555m

👆 現在は八大龍王尊が祀られている

👆 頂部は大きく改変されている。

👆 鳥羽の眺望、伊勢湾の大半が監視できる。

 👆 霊山としてあがめられた当時の朝熊山の様子

 

埋経信仰で経塚を守る、祀る、祈る人たちがいた。

古来からの山岳寺院の形がここにもあった。

中世伊勢地方の数々の戦いの中で、朝熊ヶ岳から朝熊山経ヶ峰にかけて、北畠氏や九鬼水軍の見張番所があったのかも知れない。

山城の痕跡はなく経塚遺跡と金剛證寺がその背景となる。

 

今となっては伝承の城である。

 

 

12月27日 追記

伊勢市史第6巻考古編は伊勢市の遺跡を詳細に記している。

朝熊山経塚は中でも第5節を設けて詳しく記している。

城館においては、松村氏館、磯城、中久保屋敷、寺山城、日向館、村山城、黒瀬城が小規模な城館であっても記されている。

にもかかわらず朝熊ヶ岳城については一切記載がない。

伊勢市は朝熊ヶ岳城を認識していない。

 

朝熊山経塚と朝熊ヶ岳城は別の件として取り扱うのがよさそうだ。

 

 

 



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