相可に裸になった山が出現した。近くの道路を走っていると自然と目に入る。変な形をしているし、よく見ると何か立っている。興味津々、準備して登ってみる。入口に「山の神」の石碑がある。又、「みえ森と緑の県民税市町交付金事業 多気町」の新しい看板が立てられている。つい最近の事のようだ。
地元の人に聞いてみた。「この山は町のものだが、この墓に竹の枯葉が落ちて困っているので、竹を切って公園化してもらった。」「山頂にいろいろ祀ってあるよ。」「近くに古墳もあったから関係してるかも知れない。」城跡といううわさは無いですかと尋ねたが「知らない。」とのこと。竹を切ったので一気に目立つ山になったのだ。早速登ってみる。
郭、土塁は確認できる。城かも知れない。縄張図にしてみる
周辺は四方開発で改変されている。また道を付けるのに重機が山頂まで上がってかなり仕事した様子だ。
端々は昔の様子が残っている。中央に一番標高の高いⅠ郭(10m円形)、1m程標高の低いⅡ郭は石仏や大日如来や神社が祀られている祭壇になっている。その東に小高く丸い丘があるが削平はされた形跡がないようだ。その東に三角の削平地がある、Ⅲ郭だ。ブルで造られた道の下にⅣ・Ⅴ・Ⅵ郭が裾まで続く。東の池方面を監視するように造られた感がある。南側の中腹よりやや下に一番面積を稼ぐⅦ郭がある。縁は2段になっている。人が休めるとしたらこの郭だろう。西側の一部には石が並べられている。城域の一番西側には土塁を伴ったⅧ郭がある。小さい社が置かれて周辺に小石が散らばっている。もっとも西側には低い土塁が城の端を形づくっているようだ。他にも削平地ないしは平地と思われるところが何か所かある。
この土塁と主郭と思われるⅠ郭の存在で城跡だと考えたがいかがなものか。
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