猫と暮らそう~里親募集~

捨て猫や行き場のない猫の里親募集をしています。

五番目の子猫

2017-05-24 14:57:18 | TNR
前回の記事に引き続き
残った子猫の保護続行のお話しです


残った一匹の子猫
美味しいエサで釣っても
まったく反応なく鳴き声も聞こえません


丸一日経とうとしています


これ以上時間をかけると
子猫の体力が心配です


知り合いのボラさんたちに方っぱしから連絡して
何かいい方法はないかと聞いてみたところ
先に保護した兄弟を囮にしたらどうかと言われて
早速兄弟たちをキャリーに入れて
捕獲器と連結させたところ
やっと巣穴からでて捕獲器に入ってくれました
ヤッターーーーーーーー


体が冷たくなってたので
ヒーターで温めて
ミルクとごはんをあげましたが
自力で飲んでくれないので
シリンジでミルクを飲ませ
ベビー用のウェットを
口の中へ入れて食べさせました


兄弟たちは体つきもよくコロコロしているのに
このこは痩せていてフラフラしています


朝になったら病院へ連れて行った方がいいかも・・・


兄弟と一緒がいいだろうと思い
一緒に寝かせていると
いつの間にかこのこだけ
蚊帳の外に追い出せれて
ヒーターのないところに寝てたりします
兄弟たちが元気すぎるのです


五番目のこはおいやられて箱の外に

↑ヒーターが温かくて気持ちいいみたいです



なので五番目のこはケージをわけてひとりで
ゆっくり寝かせてあげることにしました
早く元気になって兄弟と一緒に過ごそうね



しばらく休んだあと
自力でごはんを食べてくれました




これなら大丈夫かなと思っていたのですが
数時間後に食べたものを全部吐きました

食べた直後ではなく時間をおいて吐くのはあまりいい状態ではありません。
病院は日曜で休みだったけど救急で診てもらいました


血糖値は正常でしたが低体温と脱水で
体温は34度しかなくとても危険な状態でしたので
そのまま入院させてもらうことにしました



五番目のちびちゃんは
病院でもがんばってごはんを食べたそうですが
残念ながら助かりませんでした・・・



まるで眠っているように安らかな姿















土曜の深夜に保護して

日曜夕方に入院

月曜の朝に虹の橋を渡りました




ティガママは自分が早くみつけてあげなかったから
低体温になって亡くなってしまったんだと
自分を責めていましたが
病院の先生からは母猫や兄弟と離れたとはいえ
たった一日でこういう状態になった感じではない
もともと体のどこかに異常があって
うまく成長できていなかったのではないかとおっしゃってました。

ガリガリでやせ細っていた体は
あきらかに兄弟たちとは違っていて
しっかり栄養がとれていないのが
素人の私でもわかったぐらいです



この親子がいる場所は疥癬にかかっている子がいた所で
捕まらなくて疥癬の治療をしてあげられない子がまだ残っています。
子猫たちが疥癬にかかっていないか心配していたのですが
予想通り親子で疥癬にかかっていました
まだ初期の段階で症状はそれほどひどくないので
早めに保護できてよかったと思います


本来疥癬のこは入院病棟に入れられないので
避妊手術も受けて貰えなかったのですが
症状が軽かったので母猫はなんとか避妊手術をしてもらい
疥癬の注射をしてリリースしました

2回目の治療はエサに薬を混ぜて食べさせることになっています



手前が母で、後は去年産んだこです。

リリース後にごはんを食べにきていたと
ティガママが報告してくれました

姿を見るとほっとします


五番目の女のこを助けられなくてごめんね
あと四匹は必ず幸せにするからね


茶トラの母猫さん、毎年子供を産み続けていて
この辺りの茶トラはほとんどこの猫の子供でした

とにかく狭い地域で
車の通りが激しい道路に挟まれているため
子猫が産まれても半分くらいは
交通事故で亡くなっていたそうです

がんばって生き残ってる子たちも
きちんとしたごはんを貰えてる子が少なく
そのため免疫力が落ちて
疥癬が蔓延してしまったのではないかと思われます




子育てしている母猫から子供を取り上げるなんて
なんてひどいんだと思われる方もいらっしゃるかもしれません


親子を引き離すのはとても心が痛みますが
五番目の子は育ちが悪かったので
保護しなかったら巣穴の中でこっそり亡くなって
しまっていたのではないかと思います。


助けられなかったけどできるだけの事をして
最期を看取ってあげられてよかったと私は思っています

そして、新しい命が増えれば今いる子たちも
その餌場を取られてしまう可能性があります

今いる猫たちの暮らしを守るためにも
この地域に新しい命を増やすわけにはいかないのです