皆様こんばんは。
本日は有楽町囲碁センターで指導碁を行いました。
天気の悪い中お越し頂いた方々、ありがとうございました。
良い題材もできましたが、それはまたの機会にご紹介しましょう。
現在、日本の若手達が中国の乙級リーグに参戦しています。
前回は1つ下の丙級でしたが、1位になったため昇格しました。
今回は一力遼七段が甲級参加のため抜けましたが、代わりに芝野虎丸三段が入っています。
既存メンバーの成長も考えると、前回と同等以上のレベルと言えるでしょう。
乙級リーグは、3日連続で対局して1日休みが入るだけのハードスケジュールです。
しかし、選手達は日本のため、自分の成長のために頑張っているのです。
応援したくなりますね。
今回はあまり幽玄の間で中継されていないようで残念ですが、最近主将の伊田篤史八段の対局が中継されていました。
本日はその対局をご紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/eb/15028061ceb7517bd52c69ea739162e1.jpg)
1図(テーマ図)
伊田八段と鄭宇航二段(黒)の対局です。
黒△とつながれた場面ですが、白△と〇が分断され、いかにも白が苦しそうです。
何しろ、赤で囲ったエリアの石数は黒石10対白石7です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/ad/e6433f09852954e37b644cfd8e2200da.jpg)
2図(変化図1)
そんな状況で、本図のようにまともに戦うのは無謀としか言いようがありません。
弱石を2つ抱え、白敗勢です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/60/ee301dc82b62fd0de323a72131590fba.jpg)
3図(実戦)
そこで伊田八段、白1~黒6までを交換しておいて、白7のカケ!
お手本のような、鮮やかな捌きの手筋です。
白が穴だらけのようですが、黒も全てを切ることはできません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/c4/ea14c52bfd6ae21f3ab05c9ef6a02bad.jpg)
4図(変化図2)
3図の後、黒1と出るのは、逆に黒が傷だらけになります。
白12まで、黒が破綻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/1c/626dcc462463501741bb23727fbe3a3d.jpg)
5図(実戦)
3図の後は実戦の黒1が正解ですが、白10となると白石が急にのびのびした姿になりました。
白△を捨てる発想が活路を切り開いたのです。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれですね。
本日は有楽町囲碁センターで指導碁を行いました。
天気の悪い中お越し頂いた方々、ありがとうございました。
良い題材もできましたが、それはまたの機会にご紹介しましょう。
現在、日本の若手達が中国の乙級リーグに参戦しています。
前回は1つ下の丙級でしたが、1位になったため昇格しました。
今回は一力遼七段が甲級参加のため抜けましたが、代わりに芝野虎丸三段が入っています。
既存メンバーの成長も考えると、前回と同等以上のレベルと言えるでしょう。
乙級リーグは、3日連続で対局して1日休みが入るだけのハードスケジュールです。
しかし、選手達は日本のため、自分の成長のために頑張っているのです。
応援したくなりますね。
今回はあまり幽玄の間で中継されていないようで残念ですが、最近主将の伊田篤史八段の対局が中継されていました。
本日はその対局をご紹介しましょう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7a/eb/15028061ceb7517bd52c69ea739162e1.jpg)
1図(テーマ図)
伊田八段と鄭宇航二段(黒)の対局です。
黒△とつながれた場面ですが、白△と〇が分断され、いかにも白が苦しそうです。
何しろ、赤で囲ったエリアの石数は黒石10対白石7です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/ad/e6433f09852954e37b644cfd8e2200da.jpg)
2図(変化図1)
そんな状況で、本図のようにまともに戦うのは無謀としか言いようがありません。
弱石を2つ抱え、白敗勢です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/39/60/ee301dc82b62fd0de323a72131590fba.jpg)
3図(実戦)
そこで伊田八段、白1~黒6までを交換しておいて、白7のカケ!
お手本のような、鮮やかな捌きの手筋です。
白が穴だらけのようですが、黒も全てを切ることはできません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/c4/ea14c52bfd6ae21f3ab05c9ef6a02bad.jpg)
4図(変化図2)
3図の後、黒1と出るのは、逆に黒が傷だらけになります。
白12まで、黒が破綻しました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/10/1c/626dcc462463501741bb23727fbe3a3d.jpg)
5図(実戦)
3図の後は実戦の黒1が正解ですが、白10となると白石が急にのびのびした姿になりました。
白△を捨てる発想が活路を切り開いたのです。
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれですね。