皆さんは、「ネクストマーケット」と言う本を読んだ事が
あるだろうか?
この本は、元々英語の題名は「ボトム オブ ピラミッド」
と言う題名だった。つまり、顧客のセグメンテーション(分類化)
で一番下の層にあたる、貧困層の事。
ボトム オブ ピラミッド(BPO市場)と言う単語は
聞いた事あると思うが、これを日本語に直訳すると
貧困層となる。しかし、あまり印象が良くないので
BPOと英語で言ってるだけ。
ではこの本の中身だが、例えばアフリカなどで歯磨き粉を
販売する時、日本の様に2ヶ月3ヶ月も持つ容量が入ってる
製品を400円などで販売するのでは無く、一日分を数十円で
販売する。
アフリカなどは、所得が低い層(貧困層)が多いので、その方が
お財布に優しい。
例えば歯磨きを購入する際アフリカで行ったのが、一日分の歯磨き
粉を販売した。やはり収入が低いので1ヶ月分まとめて買う
事は難しい。しかし、1日単位なら財布と相談しながら
買い物できる。
歯磨きがその内歯磨きが習慣になると、1日ごとに歯磨き粉を
購入するのが、面倒になって来る。
すると、アフリカの人は徐々に1日分の購入から1ヶ月分
まとめて歯磨き粉を購入する様になって来る。この様に
1つあたりの製品の量を減らし、購入頻度を増やす方向に
持って行く事で、貧困層をその製品の顧客に育てて行こうと
言う戦略。これが、「ネクストマーケット」に書いてある
内容。
よく考えると、それに近いビジネスモデルが日本にもあると
気づいた。それが、100円ショップ。
100円ショップは、アフリカで販売をおこなってる
ナショナルブランドでは無い。
「※ナショナルブランド・・花王、P&Gの様に独自製品を
独自のルートで小売店に販売してる会社。
※プライベートブランド・・・ダイソーや7イレブンなどの様に
小売店が、独自の製品ブランドを販売する事。(製造小売り)」
アフリカの場合、ユニチャームなどが、歯磨きやパンパースを
一日単位で購入させ、習慣付け出来たら1ヶ月分を購入させると
言う方向で、顧客を自社製品の購入頻度の単価、回数、を増やす
戦略。
100円ショップは、上記の戦略とは多少違うが貧困層に
なくてはならない存在になってる。
100円ショップが世界中の貧困層を攻めてるが、その次はその
上の層にあたる中流階級、上流階級向けの戦略を日本はもっと
提示して欲しいと思う。また個人、会社単位で
中流、上流階級向けビジネスを考える必要性が出て来てるの
かもしれない。
もしネクストマーケット(BOP市場)=100円ショップ
にする事が出来たら、日本の国としての方向性も
変わって来ると思う。