早春のヤマメ桜の咲くころサクラマス盛夏は鮎深山幽谷岩魚

「岩魚・山女魚・鮎・近年はサクラマス・三面川鮭・それに美味しい新潟地酒大好き紹介します。」新潟から・・・

三面川の川縁には桑の実がたわわに付いてました。

2020-06-04 18:56:57 | サクラマス釣り
ダムの放水量も日中は極めて少なめ。
この日はまず水明橋の上流の人気ポイントでいつもの様に釣り始めたのでした。
朝の6時と言うのに水面は朝日を反射して眩しいほどです。
こんな条件ではそれでなくても釣れないサクラマス、
まず釣れる筈がないのですが
私のサクラマス釣行経験では何が起こるか解らないのも
この釣りだと思います。
実は二年前、丁度こんな季節に地元の釣り人との驚く出来事があったのでした。
その日もあちこち車で移動してこのポイントで今日も撃沈終了間近でした。
其処へ一人の釣り人が背後から「どうですか?この減水では駄目ですね。」
軽のトラックから降りて話しかけて来たのです。
いかにも地元の人らしい50歳ほどの日焼けした顔つきと小柄な身体に
使い込んだベストにウエダーは多分農業か建築の仕事関係の方だと推測したのでした。
サクラマス釣りは情報収集が大事で
まして地元の釣師となれば尚更こういう機会はいつも参考になるのです。
私は「駄目ですね、最近あんまり上がってないみたいですね。」
「ですね・・私も釣れてません、この減水では駄目ですね」
こんな返事が当然返るものと思ったのだが・・。
「さっき釣りました見ますか?車に有りますから4キロは有るかな?」
「えっ、4キロ..?」
サクラマス、3キロでも大型だと思うのだが?・・。
ロッドを片手に持ったまま彼の言う白いトラックに向った。
そしておもむろに荷台の緑のシートを上げた。
「うわ~。」見た事もない見事な巨大銀白の魚体そこに横たわっていた。
厚手のビニールの袋の中に冷蔵材もなく無造作に放り込んであったと言う感じで。
多分、取り込みには相当慌てたらしく 
サクラマスの口元には緑っぽいメーカー不明のミノーががっちり食い込んではずせないままだった。
鰓がまだパクパク動いて釣り上げて間もない事を物語っていたのでした。
「ペンチでなかなか外せないのでそのままラインを切って持ち込んだ。」
と彼はその時の状況を興奮気味に話してくれたのでした。
それにしてもこの大きさ体高と厚みに圧倒されて
羨望の気持ちで見入ってしまったのでした。 
こんな見事なサクラマスはもちろんこれが始めてで
これから多分お目にかかることも無いのかも知れない。
・・・
でもこの意外性の出来事これがサクラマス釣りなのだと。
残すところ三面川のサクラマス禁漁まで10日。
また性懲りもなく訪れることだろうと思う。
 
二年前の62センチ3.2キロ
 
 
 


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