井真井のちょっと一言。。

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FP受講者の方からのご質問

2015-04-15 12:25:21 | 日記

FPの受講者様から限定承認についてのご質問を
いただきましたので、限定承認について整理した
いと思います。

被相続人(財産を残して亡くなる方)の相続財産に
はプラス財産もあれば、当然、負債などのマイナス
財産もあります。


限定承認は、プラス財産-マイナス財産でプラス
財産が残った時だけ、その財産を相続するという
ものです。

被相続人の財産総額がわからない場合などにこの
手続きは大きな効果を発揮します。

限定承認をする場合には、共同相続人全員で行う必要
があり(民法923条)、相続の開始があったことを
知った時から3ヶ月以内に、相続財産の目録を作成の上、
家庭裁判所に限定承認をする旨を申述しなければ
なりません(民法924条)。

相続人の財産が調査してもわからない場合には、申述書
にその旨を付記すれば足りると考えられています。

限定承認を行った場合、限定承認者は、相続財産の管理
を継続する必要があります(民法926条1項)。

相続人が数人ある場合には、家庭裁判所により、相続人
の中から相続財産管理人が選任され(民法936条1項)、
相続財産管理人が、相続財産の管理及び債務の弁済に必要
な一切の行為を行うことになります(民法936条2項)。

限定承認では、限定承認者による精算手続きが行われます。

限定承認者は限定承認をした後5日以内に(相続財産
管理人が選任された場合には、選任後10日以内に)、
すべての相続債権者及び受遺者(被相続人により被相続
財産の遺贈を指名された者)に対し、限定承認をした
こと及び一定期間(最低2ヶ月)以内にその請求の申出を
すべき旨を官報に公告しなければなりません
(民法927条1項、4項)。

また、知れている相続債権者及び受遺者には、各別にその
申出の催告をしなければなりません(民法927条3項)。

上記公告期間内に申し出を行わず、かつ限定承認者に知れて
いない相続債権者及び受遺者は、残余財産についてしかその
権利を行使することができなくなります(民法935条)。

限定承認者は、上記期間満了前は、弁済を拒むことができま
すが(民法928条)、上記期間経過後は、相続財産をもっ
て、相続債権者および受遺者に弁済することになります。

弁済順位としては、
①優先権を有する債権者、
②相続債権者、
③受遺者

・・・・・の順になります。そして、次に

④公告期間内に申し出を行わず、限定承認者に知れていない
 相続債権者及び受遺者

・・・・の順になります(民法929条、931条)。

相続債権者等に対して弁済をするにつき、相続財産を売却する
必要があるときは、競売によって換価する必要があります
(民法933条)。

昨今、高齢社会の影響で相続に関するトラブルも増えつつあり
ます。身近な問題だけでに知っておくと得する制度もあります。

しかし、ここまでの詳細についてFP試験で問われることは
ございません。


認知症とココナッツオイル

2015-04-07 11:18:48 | 日記
スリランカ産バージンココナッツオイルを取り寄せました。
今、非常に注目されており、入荷までに2週間かかりました。

先々月、実家の母が自動車事故に遭い、それがきっかけなのか
わかりませんが、軽度の認知障害(MCI)の疑いがあります。

脳のエネルギー源はいわずと知れた「ブドウ糖」です。
脳はどの臓器よりも多くのエネルギーを消費するにもかかわらず、
そのエネルギー源となるのは通常ブドウ糖だけです。

たんぱく質や脂肪では補えません。

しかも、脳に蓄積できるブドウ糖はほんのわずか。
ごはんやパンに比べて消化吸収が速く、すぐに脳にエネルギーを
供給できる「脳のごはん」は、砂糖になりますが、糖分の過剰摂取
は他の病気を誘発します。

脳は、安静にしていても1日120g、1時間に5gものブドウ糖
を消費する、驚くべき大食いの臓器です。

しかも、脳は少量しかブドウ糖を蓄積することができないので、
常にエネルギーを補給しなければなりません。脳を使う現代、
食事回数が3回になったのも、それが原因かもしれません。

ところが、一旦、認知障害にかかりますと炭水化物などから
ブドウ糖がつくれなくなります。裏を返せば、ブドウ糖が脳に
供給されなくなるので、認知症になるといえるのです。

ブドウ糖が供給されなくなると、脳機能は著しく低下します。
しかし、人間のカラダは良くできており、炭水化物などの糖質
摂取を制限したときに、体内でケトン体と呼ばれる物質が発生し、
ブドウ糖の代わりに脳を活かし続けます。

このケトンは体内では微量しかつくられません。あくまでも
ブドウ糖供給までのピンチヒッターなのです。脳を活かさず、
殺さずの状態に維持するのが精一杯なのです。

しかし、近年の研究により、ケトン体の血中濃度を意図的に
上昇させることができる食べ物が発見されました。

それが、「ココナッツオイル」なのです。ココナッツオイルを
毎日摂取することで、認知症が改善したという報告が数多く
寄せられるようになり、日本では品不足が生じています。

65歳以上の認知症およびその予備軍は約800万人。
実に4人に1人が認知症に関わっています。もちろん、老親介護
などで若年者のライフスタイルにも大きな影響を及ぼしています。

ココナッツオイルを炭水化物のご飯やパンと一緒に摂取しても
あまり意味がありません。ブドウ糖のほうが勝るからです。

しかし、ブドウ糖をつくることができない認知症患者には、
「脳の活性化」をもたらす「ケトン」に寄せる期待が大きいの
です。私もその期待をしている者のうちの一人です。

世界に誇るメイド イン ジャパンのすごさがこんなところにも。

2015-04-06 00:37:17 | 日記

東京郊外の閑静な住宅街に存する我が家だが、殊更、日曜の夜は静寂な空間に包まれている。独りで過ごす夕食のひとときは、「大人の男」を決め込む時間だ。

照度を抑えたライティングに心地よいジャズの調べ。グラスを駆け上るビールの気泡を一気に喉に流し込み、口元に残った泡を親指でさっとぬぐう。今夜はダイニングテーブルにカセットコンロを設置し、焼きたての「お好み焼き」を酒のあてにすることにした。

夕食にジャンクフードは本来、我が家では禁じ手だが、独りならこれもアリだ。お好みの焼きの片面がほどよい色合いになったところで裏返し、残りの面を焼く。既に焼けた面には、濃口ソースを塗り、かつお節をかけて、焼き上がるのを待った。


聞こえるのはピアノが奏でる甘く切ないメロディとお好み焼きの
Sizzling・・・・・これぞ、幼き頃に憧れていた「大人の男の時間」だ。

さて、フライパンに顔を近づけ、最後の焼き具合をチェック。あれっ!?

ちょっとだけ、ひっくり返すのが早かったのか、どうやら半分よりやや上の部分が生焼きのようで火が通っていない。既にソースをかけてしまったが、問題は無いだろうと思い、再びお好み焼きをひっくり返した。

ところが・・・・これが大きな悲劇を招くトリガーだった。

ひっくり返して10秒後。ピピピ・・。目覚ましのような音が聞こえたように感じた。「はあん?今、携帯鳴ったか?」自問するも束の間、再びピピピ・・・。ピピピ・・・。ピピピ・・・・ピピピ・・・次第に音が大きくなっていく。その音の出所を探すべく視線を巡らせた時、天井で赤い小さな光が点滅しているのに気付いた。<えっ、うそでしょ!?!ヤバい・・・・>

鳴っていたのは火災警報器だった。どうやら、ソースのかかった面を下にしたため、ソースが焦げ、焦げて立ち上った煙を感知してしまったようだ。

日本製品は本当に優れている。一カ所で火災を感知すると、そこから各部屋に設置されている警報器へ無線電波が飛び、全警報器が一斉に鳴り出すのだ。いや、実際、鳴り出してしまったのだ。こういう時、大人の男であってもパニクる。そこに大人も子ども関係ない。静寂な日曜日の夜を切り裂く音の出所が我が家だと気付いた瞬間、きっと誰でもパニクると思う。

だから、俺もパニクった。あまりに突然の事すぎて、音の止め方がわからない。電気製品なんだから電源を断てば止まるに違いないと思い、慌てて洗面所へ駆けつけ家のメインブレーカーを落とした。次の瞬間、家中が真っ暗になった。

しかし・・・音は鳴り止まない。鳴り止まないどころか、とんでもない事態になった。これぞ世界に誇るメイド イン ジャパンの技術のすごさ。

生身の女性の声で警報器がしゃべり出したのだ。

ピピピ・・・「火事です!」、ピピピ・・・・「火事です!」

ピピピだけなら、まだしも、「火事です」と大声で断定された暁には、もはや近所に言い訳もできない。全身から冷や汗が一気に吹き出した。人は窮地に追い込まれると何をしでかすかわからない生き物だ。それを我が身をもって俺は体験した。

警報器の女性が「火事です」と言った次の瞬間、俺は大きな声で、「おい、やめろって!近所の人が勘違いするじゃん!」と、あたかも「夫婦の会話」のように、フェイクしたのだ。

ピピピ「火事です」「違うって、どう見ても火事じゃないでしょ」
ピピピ「火事です」「まあ、見ようによってはそう見えなくもないけどさ」
ピピピ「火事です」「いやいや、やっぱり、火事じゃないと、俺は思う」

俺はメインブレーカを戻して部屋の電気をつけると、夫婦の会話を装いながら、火災警報器を凝視した。すると、「警報停止ボタン」と書かれた文字が見えた。何のことはない。そのボタンを押せば止まったのだ。

事態は収束したが、一応、明日から2日間は家から一歩も出ないことに決めた。

いろいろな「山」があるもんだ。

2015-04-05 17:04:56 | 日記

妻が家を出て行ってから、まもなく2週間が過ぎようとしている。

普段から掃除、洗濯も自分でやっているから、特別、生活する上での不便は感じないけど、野菜や果物の摂取量が減ったためか、ややカラダに変調をきたしているのと、しゃべらないので声帯が萎縮し、かすれたような声になって発しづらい。

とはいえ、どちらも改善するのは簡単なことで、体調のほうはスーパーに行ってバナナとオレンジを買い込み、声のほうはテレビドラマを見ながら、わざと大きな声で主人公の発言に突っ込みを入れてみたりして、大分、出るようになってきた。


さて、年に数回、妻は家を空けることがあるが、今回は長野の実家からの電話がきっかけだった。

妻には幼い頃からよく面倒を見てくれていた父方の叔母がいる。随分前に夫に先立たれ、子にも恵まれなかった彼女は妻のことをたいそう可愛がってくれたみたいだ。妻も叔母を慕っていた。

夫に先立たれた後は、ずっと一人暮らしをしていたが、高齢も手伝ってか、数年前から認知症を患うようになり、今は自宅近くの老人介護施設で暮らしている。

その叔母の容態が悪化し、医師から「今日、明日が山だから親しい方達には連絡したほうがいいでしょう」と言われたと、我が家に義父から電話がかかってきたのだ。

電話があったのが水曜日の昼。今日、明日であの世に旅立てば、週末には葬儀だろうということで喪服も持参するよう言われ、慌てて妻はトランクケースに衣服を詰め込み、長野行きの電車に飛び乗って行った。

あれから2週間・・・・「いったい、いつ死ぬんだ?」

おぞましい言葉が、何の悪意も無く自然の思いとして胸に去来する。

妻との電話越しでは、十分なオブラートに包み込み、
「叔母さんの容態はどうなの?」と聞いてみる。

「ん・・・良くはない。山かな・・・」と返答。

オイオイ、どこまで高い山なのさ!?
まさか山の中腹あたりで医師は人集めを指示したのかい?
山が続いて、結構、長い山脈になってるよ!
そもそも80歳過ぎたら、良くなることのほうが奇跡だよね!

・・・・などなど、様々な思いを封印し、
「そっか」とたった3文字の短い言葉で、せめてもの抵抗。

すると、妻は雰囲気が暗くなるのを嫌ってか、
「もう、東京の桜も満開でしょ?来週、高遠の桜も満開みたいだから、お父さんたちと見に行ってこようと思ってるんだ」と言った。

<まっ、まさか・・・本当はそっちの山を見るために帰った?>

全ての出来事が陰謀の闇の中でうごめいているように感じてしまうのは、俺の心が病んでいるからだろうか。



誤認登録と個人情報漏洩でプライバシーは崩壊する!?

2015-04-05 15:54:01 | 日記

国内で「万引き」による被害額は1年間でどれくらいだと思いますか?

約4,600億円だそうです。

近年は高齢化により認知症患者が急激に増加し、悪の意識を持たずに万引き行為を繰り返してしまうケースもあるようです。


家族を犯罪者にしないためにも、認知症患者が身内にいる場合は裁判所に後見・保佐・補助開始審判などを請求するのが良いのかもしれません。

社会保険労務士などにも身寄りのいない方の後見人になってくれないかと後見人支援センターなどから依頼があったりします。

さて、増加の一途をたどる万引き被害ですが、最近の小売業などでは店内設置の監視カメラに顔認識システムが導入されており、過去に万引き犯罪歴がある者が入店すると、自動的に認識を行い、監視室の警報音が鳴るようになっているそうです。

この犯罪者情報を多種多様な小売業界をまたぎ、共有してはいかがだろうかという議論があるそうです。

変装していても顔の輪郭やカラダの骨格、身長等から本人認識が可能だということですが、「誤認登録」されたら大変なことになります。

一民間企業が独自に個人情報を自由に管理することも、大きな危険が伴います。情報漏洩により個人の尊厳が損なわれることになれば憲法に反することにもなりますから、これについては国レベルで議論すべきことでしょう。

さて、「自分には関係ない話だ」・・・と、思っていませんか?実は、万引きとは無縁の私たちの身近にもこのような個人情報にまつわる恐怖は存在しています。

たとえば、Facebook。多くの人が自分の写真を掲載していますが、この写真にタグをつけると、システムが自動的に顔認識を行い、次回以降、その人の顔写真がどこかに掲載されるとタグつけした名前が表示されてしまうというのをご存じですか?

これがヨーロッパでは大きな問題となり、facebookはシステム変更を行いました。現在では本人の同意がなければタグはつけられませんが、個人認識は簡単にできるという事実に変わりはありません。

見られたくない過去の写真なども誰かが掲載してしまえば、そこに、あなたの名前が表示される・・・結構、怖い世の中です。