稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

ヴォドニークの水の館 ~ヴォドニークから河童まで

2022-04-09 10:02:39 | ご存知ですか?
先々週ご紹介した本のタイトルは「チェコスロバキアの民話」。
これを借りるきっかけは降矢ななさんの絵本でした。
タイトルは「ヴォドニークの水の館」です。
作: まきあつこ 絵: #降矢なな  出版社: BL出版
2021年9月に出版されました。

ヴォド が水を意味する*ことは知っていたのですが、どんなお話かしらと思って早速市立図書館で借りて読んでみました。
出版社の紹介文には
生きる希望をなくした娘は、水の主ヴォドニークに命を救われ、水の館で仕えることになりました。
はじめは従順に従っていた娘でしたが、絶対に触れてはいけないと言われていた壺にふれ、その秘密を知ってしまい・・・。
チェコに伝わるむかしばなし。
とありました。
絵を描かれた降矢さんは、ブラチスラヴァの美術大学に留学されていた時に、このお話を知ったそうです。
日本児童図書出版協会のウェブサイト参照
<私の新刊 『ヴォドニークの水の館』 降矢なな>
(月刊「こどもの本」2021年5月号より)

あとがきに「チェコスロバキアの良く知られた民話で、「河童」と翻訳されている」と記されていたので、へ~と思って関連図書を検索して見つけたのが「チェコスロバキアの民話」。
色々と楽しく面白い民話がたくさん収められていて、もちろん「河童」のお話もありました。
河童が街にやってくると、繁盛するのだそうで、居酒屋などでは歓迎されたとのこと。
日本の河童と同じように人を水に引き入れてしまうこともあります。

1993年、チェコスロバキアはチェコ共和国とスロバキア共和国に分かれてしまいました。
今は戦火の中にある #ウクライナ の隣国です。
東欧は日本から遠く、その世界を私たちはよく知りません。
どんな人々が暮らしているのか、民話からわかることも多いような気がします。
戦争が一日も早く終結することを祈ります。

*voda [ヴォダ]は女性名詞で、voda/ vody/ vode/ vodu/ vodo/ vode/ vodou のように語形変化する。
コメント
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