稲城の図書館サポーターみんなのとしょかん Neo

東京都稲城市で「市民の力になる図書館」の発展をめざして活動している市民グループです。

国会図書館デジタルコレクションが機能アップ

2022-05-22 18:02:20 | ご存知ですか?
明治時代から、日本国内の図書をすべて収集している国会図書館。
納本制度により、国内の発行図書は全て国会図書館に納本されることになっています。
そうして収集された図書は、東京永田町の本館と京都府精華町にある関西館で利用できるほか、平成10年代から大規模なデジタル化事業が進められてきました。
デジタル化された資料は、著作権など権利状況に問題がないことが確認できたものから、インターネット経由で公開されてきました。

2022年5月19日からは、著作権保護期間内の図書であっても、絶版等の理由で入手が困難なものについては個人利用が可能になりました。
それまでは、登録した図書館でしか利用できなかったのですが、図書館を通さなくても利用できるようになったのです。

利用するには、国会図書館デジタルコレクションのサイトにアクセスし、検索をかけてみたい資料をクリックすればいいだけです。
国会図書館デジタルコレクション

しかも国会図書館デジタルコレクションの検索機能はタダものではありません。
何と資料の中身まで含めて、ほとんど全文検索してくれるのです!!!
OCRを使っているらしく、読み違いは多いものの、何と言っても全文検索です。

試しに昔の稲城の資料を探してみたら、いくつかヒットしました。

これは、昭和2年(1927)に内務省が発行した「多摩の御陵を繞る史蹟」の一頁。
「稲城村」というキーワード検索1回でヒットし、しかも該当ページにリンクしてくれるのです。

次の資料は昭和5年(1930) 東京府青山師範学校附属小学校教育研究会 編の「東京府郷土教育資料. 郊外篇」です。

「稲城村に於ける梨栽培」という一節に、昔のナシ栽培のことが詳しく書かれています。

次の資料は昭和13年(1938) 東京府総務部地方課編の「市町村概観」

当時の稲城村の基本事項が書かれています。
ちなみに当時の人口は4,264人(720戸)、産業は純然たる農村と書かれています。
稲城市ホームページによれば、2022年5月1日現在は93,047人(42,155世帯)ですから、80年間で20倍以上になったわけです
こんな昔の資料が、自宅からインターネットで気軽にアクセスできるなんて、夢のようです。

本だけでなく、音声も収録されています。
「歴史的音源」

古い資料が大半ですが、昔のことを調べたいときには便利です。
国民の税金によって構築されたシステムですから、ぜひ一度お試しあれ♪
コメント
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