死ぬための教養/嵐山光三郎/新潮社/2003
「死」というテーマの、エッセイ本。文章文体的には、アングラサイト二階堂ドットコムのノリなので、この本は遊び感覚の本と勘違いする方がおられるかもしれないが、深く読み込んでいくと究極的視点で突き詰めた末に、各界の著名人の生きざま、死にざまを例に見解を述べている。
タイトルにある「教養」とは、「死」を人生の最終到達点、「死」が人生を完成させると考えると、 . . . 本文を読む
知の休日/五木寛之/集英社/1999
五木寛之が、小説家という殻(肩書)を捨て、一般人的感覚で、自身がこだわり持っている世界(本、身体、芸術、自働車、声、靴、夢)というタイトルで自身のウンチク含めた経験談について述べた、いわゆる私生活紹介本。
昨今は、80歳過ぎて、富も名声も名誉も得ているのに、(葬式代稼ぎのつもりなのか)金儲けに走る言論人だらけであるが、五木寛之はそうではないようだ。敢えて政 . . . 本文を読む