お涙頂戴ネタ小説で有名となり財をなし、政治分野の言論活動に転じ、大声かつ早口でまくし立てる言動態度で知られる、百田尚樹の「偽善者たちへ 」(新潮新書)に関する、低評価の書評を読んでみた。
https://www.amazon.co.jp/product-reviews/4106108364/ref=acr_dp_hist_1?ie=UTF8&filterByStar=one_star&a . . . 本文を読む
最近、鈴木棠三(すずきとうぞう)という国文学者の著作を追いかけけている。意外性ある面白い世界であることを発見した。私の見立てでは、短歌、川柳、俳句、詩歌の、ウンチクが体系立てて書いてある本となるのであるが、そのことに気づいている人はほとんどいない。
面白いと思った名著は以下。
・ことば遊び辞典 鈴木棠三・なぞの研究 鈴木棠三・ことば遊び 鈴木棠三・ことば遊びコレクション 織田正吉・ことば遊びの . . . 本文を読む
知的生産力/斎藤孝/CCメデイアハウス/2020
一見平易な書きぶりだが、わかる人向けに、それなりのウンチクがさらりと書いてある。わかる人は生涯そのスキルを縦横無尽に駆使し、わからない人はいつまでも気がつかずに一生を終える、知的生産技術とはそういう類のスキルと思う。著者は、渡部昇一が書いた「知的生活の方法」の21世紀バージョンを意識して書いているのではないか。 . . . 本文を読む
イングリッシュガーデンの本場、イギリスにあるイングリッシュガーデンの旅行案内、3冊あることがわかった。ただし、どれも絶版。
庭園の名前は知っていても、英文表記、現地住所、交通手段、大まかな地図が載っている本を見つけることは難しい。
どれも見ていて飽きない。見ているだけで気分が和む良書と思う。 . . . 本文を読む
「ルポ トランプ王国 もう一つのアメリカを行く」(金成隆一、岩波新書、2017)を手にした。
はじめに、において、最初の一文はこうなっている。
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移民や女性、身体障害者、イスラム教徒らへの侮蔑的な言動を繰り返してきた実業家ドナルド・トランプ(70)が、世界中の大方の予測を覆して、アメリカの第45代大統領に選ばれた。
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記者自身による . . . 本文を読む
2007年から2011年まで日本ペンクラブ会長だった阿刀田高は、2004年に刊行された「抄訳・ギリシア神話」(ロバート・グレイウズ著)の解説に際し、ギリシア神話を源氏物語を対比して説明している。
阿刀田高https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E5%88%80%E7%94%B0%E9%AB%98
私は、ギリシア神話とは、日本における古事記、日本書紀みたい . . . 本文を読む
社会人の息子がいる。
日本には、かつて元服という素晴らしい習慣があったが、明治維新や核家族化などで失われてしまった。
しかし、父親になった日以降、養育(金銭的な援助)以外の何かをなさなければならないときがくることは自覚してきたつもりである。
1人目の子供が生まれて間もないある日、書店で、ビジネス書で、「ビジネスマンの父より息子への30通の手紙」という本を見つけ、私もこの本を書店で . . . 本文を読む
最近、思うところがあって本を買い直すことにした。
その代表例が、論語。ある思想家が論語を引用した著作を読み、心機一転、また読み直そうと決心した。もともと岩波文庫の論語を持っていたが、字が小さく非常に読みにく、解説が不親切なので、そうではない出版社のものを最終的に選んだ。
岩波文庫については、ほかにも何冊か持っているが、読みにくさ、解説の不親切さ、が気になり、それが原因で積読状態が続いている。せ . . . 本文を読む
小説以外の本を読むときは、小さな細めの付箋の束を傍らに置き、発見があった箇所、素晴らしい本の紹介があった箇所、気になった箇所にその付箋をペタペタ貼っておくことを習慣としている。後から読み返すときは、付箋の箇所から真っ先に読みことにしている。
つまり、自分にとって価値がある本かそうでないかは、付箋の枚数で決めることになる。
ちなみに、価値なきと判断する、付箋枚数の目安は3枚以下としている。 . . . 本文を読む