生きる知恵を学ぶ/栗田勇/2003/岩波書店
日本の歴史上の代表的文化人、マルチタレント的な方々、一遍、最澄、世阿弥、白隠、良寛、利休、芭蕉の芸風、生き方について解説した本。
内容的には、利休、世阿弥が面白かった。この本では、利休の出自について、「鎌倉時代の終わりから南北朝時代にかけて、阿弥衆といって、頭を剃ってお坊さんの形をした人たちが、戦場で将軍のお側にいて、戦死者の処理をしたり、けが人の世話をしたり、ときには戦争の相談にも乗ったりしました。そうしたいわば文化的顧問団とでもいうべきものが阿弥衆で、そのうち特にお茶にかかわる人たちを茶頭といいました。」と記している。
戦国時代の自由都市堺で活動し、出自が阿弥衆ということで天下人と接触しやすい立場であったことがわかる。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
「日本のおかげで、アジアの諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか」
と書き記しています。この言葉が、あの戦争が何であったか、そのすべてを表わしているでしょう。