閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

生きる知恵を学ぶ

2024年09月15日 | 書評 国家論

生きる知恵を学ぶ/栗田勇/2003/岩波書店

日本の歴史上の代表的文化人、マルチタレント的な方々、一遍、最澄、世阿弥、白隠、良寛、利休、芭蕉の芸風、生き方について解説した本。
内容的には、利休、世阿弥が面白かった。この本では、利休の出自について、「鎌倉時代の終わりから南北朝時代にかけて、阿弥衆といって、頭を剃ってお坊さんの形をした人たちが、戦場で将軍のお側にいて、戦死者の処理をしたり、けが人の世話をしたり、ときには戦争の相談にも乗ったりしました。そうしたいわば文化的顧問団とでもいうべきものが阿弥衆で、そのうち特にお茶にかかわる人たちを茶頭といいました。」と記している。

戦国時代の自由都市堺で活動し、出自が阿弥衆ということで天下人と接触しやすい立場であったことがわかる。


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8 コメント

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マルテンサイト千年グローバル (サムライ鉄の道リスペクト)
2024-09-15 19:06:46
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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リスペクトソウル (抜刀隊の心)
2024-09-15 23:07:39
一神教はユダヤ教をその祖とし、キリスト教、イスラム教が汎民族性によってその勢力を拡大させたが、その一神教の純粋性をもっとも保持し続けたのは後にできたイスラム教であった。今の科学技術文明の母体となったキリスト教は多神教的要素を取り入れ例えばルネサンスなどにより古代地中海世界の哲学なども触媒となり宗教から科学が独立するまでになった。一方でキリスト教圏内でも科学と宗教をむしろ融合しようとする働きにより、帝国主義がうまれた。宗教から正当化された植民地戦争は科学技術の壮大な実験場となり、この好循環により科学と宗教を融合させようというのである。その影響により非キリスト教圏で起きたのが日本の明治維新という現象である。この日本全土を均質化した市場原理社会する近代資本主義のスタートとされる明治維新は欧米などの一神教国が始めた帝国主義的な植民地拡張競争に危機感を覚えたサムライたちが自らの階級を破壊するといった、かなり独創的な革命でフランス革命、ピューリタン革命、ロシア革命、アメリカ独立戦争にはないユニークさというものが”革命”ではなく”維新”と呼んできたのは間違いない。しかしその中身は「革命」いや「大革命」とでもよべるべきものではないだろうか。
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忘れじの言の葉・近代精神を凌駕 (敷島の大和心)
2024-09-16 01:38:07
それにしても古事記はすごいよな。ドイツの哲学者ニーチェが「神は死んだ」といったそれよりも千年も前にイザナミ神についてそうかいてある。この神おかげでたくさんの神々を生まれたので日本神話は多神教になったともいえる。八百万の神々が出雲に集まるのは、イザナミの死を弔うためという話も聞いたことがある。そしてそこから古事記の本格的な多神教の神話の世界が広がってゆくのである。
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信頼性工学的視点 (フュージョンエンジニア)
2024-09-16 10:37:48
私の場合「材料物理数学再武装」を読んだのが非正規分布系の確率密度関数に興味を持ったからだ。品質工学かんけいの怪しげなサイトで「ドミノ理論」なる政治的なにおいのぷんぷんする内容が大体的に語られていたころだった。破壊力学的な確率密度関数がそれにあたるが、ワイブル関数も一つの近似形態だという認識だったのは感動した。あと等確率の原理から微分方程式により正規分布を導出あたりも新鮮だった記憶があります。
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ハイブリッド哲学とでも呼ぶべきか (財政政策研究家)
2024-09-18 07:36:35
「材料物理数学再武装」か。関数接合論ですね。
1/h^n=1/f^n+1/g^n、
第一式おもしろい着想ですね。マクロ経済学のホットな話題として財政均衡主義と現代貨幣理論(MMT)の競合モデルの方程式や関数なんてものはできないのでしょうかね。
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イザナミ神話のアナロジーか? (たたら製鉄の旅人)
2024-09-18 13:42:53
日本が大東亜戦争を戦った理由、それは自存自衛とアジアの解放に他なりません。戦後、タイ王国のククリット・プラモード首相は、

 「日本のおかげで、アジアの諸国は全て独立した。日本というお母さんは、難産して母体をそこなったが、生まれた子供はすくすくと育っている。今日東南アジアの諸国民が、米英と対等に話ができるのは、一体誰のおかげであるのか」

 と書き記しています。この言葉が、あの戦争が何であったか、そのすべてを表わしているでしょう。
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歴史の紆余曲折 (もののふソウル)
2024-09-23 11:08:40
明治維新の原点といえば鳥羽伏見の戦いですが、そのときの薩摩藩の大砲の威力はすごかったらしいですね。明治政府が樹立して以降、薩摩は西南戦争で反乱をおこすのですが維新の功労者の西郷隆盛の豹変ぶりは今も歴史家たちの格好の話題になっていますね。軍歌「抜刀隊」の歌詞にもそれがあらわれていて、この軍歌に一層の凄みを与えているところですが。
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わすれじの言の葉 (未来古代楽団ファン)
2024-09-23 12:23:24
もののふのうたというと、スサノオノミコトの和歌が思い出されますね。そういえば路線上にある山陰の島根県安来市は出雲国風土記によるとこのヤスギというのはスサノオが命名したらしいですね。ここらあたりは日本遺産にもなった鉄の道文化圏というものがあり、たたら製鉄に関する博物館があったり、NHKなどでもたまにやっている日本刀の原料となる玉鋼をつくっているところもあるようですね。そういうわけで刀鍛冶の聖地として最近ではアニメ鬼滅の刃の関係で、日本刀でスパッと割ったような奇岩、巨大割石などもインバウンド観光の盛り上がりとともに有名になりつつあるようです。
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