閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

日本とユダヤの古代史&世界史 縄文・神話から続き日本建国の真実

2024年11月03日 | 書評 歴史
日本とユダヤの古代史&世界史 縄文・神話から続き日本建国の真実/田中英道、茂木誠/ワニブックス/2023 田中英道、茂木誠による対談形式の歴史書。古代、渡来人としてのユダヤ人が日本列島に住み着き、日本史上の重要な役割を果たしたことを物証(ユダヤ人風の埴輪など)、古今東西の文献を参照しつつ述べている。一読すると、トンデモ説が続くが、考古学的物証が追加で見つかれば見つかる程説得力が増す分野とみていい . . . 本文を読む
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虚像のロシア革命/渡辺惣樹/徳間書店/2023

2024年04月27日 | 書評 歴史
虚像のロシア革命/渡辺惣樹/徳間書店/2023 第一次対戦時代に勃発したロシア革命に関して、各国関係者の動きを整理し、結果論からロシア革命を総括した歴史書。 過去出版されたこの種の歴史書を一新、読む必要が無くなったと思えるほどの出来栄えである。特に注目すべきは、チャーチル、ウッドロー・ウイルソンである。ドイツ、ロシア間でまとまりかけていた和平への道を英米がぶち壊したと渡辺惣樹は分析している。 . . . 本文を読む
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第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作

2023年12月10日 | 書評 歴史
第二次世界大戦とは何だったのか 戦争指導者たちの謀略と工作/渡辺惣樹/PHP研究所/2022 トピックス的な個別タイトル設定された歴史書であるが、第二次大戦の主役である、英米他各国首脳の逸話について歴史家の視点からまとめられている。 一読するとわかることだが、チャーチルが戦争を企画、準備したような気配がある。チャーチルの娘、義理の娘がアメリカ政府高官をいわゆる性接待し、その見返りに、アメリカが . . . 本文を読む
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地図で読むケルト世界の歴史

2023年09月15日 | 書評 歴史
地図で読むケルト世界の歴史/イアン・バーンズ著/鶴岡真弓監修/桜内篤子訳/創元社/2013 歴史書にしては珍しい、大型本。寸法は 26.3 x 4.1 x 34 cm。装丁も豪華、カラーの地図が多く、ハードカバー。今時ないタイプの百科事典よりも大きなサイズの本。定価は8800円ただ、内容的に密度は濃くない。62頁には、こう書いてある。「ガリア人は見栄っぱりで、戦いに勝つと我慢できないほど得意にな . . . 本文を読む
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古事記の禁忌(タブー)天皇の正体

2023年08月29日 | 書評 歴史
古事記の禁忌(タブー)天皇の正体/関裕二/新潮社/2012 古事記に書かれた事象と年代の偏りに焦点を当て、古代史の謎を解き明かした好書。書かれたすべてが真実と断定することは難しいが、著者が示した根拠から、古代史を研究する際に必要なスキルが何であるのか本書を通じて知ることとなる。古代史を学ぼうとする人には参考となりそうなことがいろいろ書いてあるし、本書には楽しみながら読める面白さがある。「歴史は科 . . . 本文を読む
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天皇の国史

2023年08月22日 | 書評 歴史
天皇の国史/竹田恒泰/PHP研究所/2020 皇室ネタの通史書。他の通史書との比較となるが、時代的には古代史のウエートが高く、学説の紹介があるだけでなく、独自の視点からの検証もあり真面目に読もうとする人にはネタ豊富である。皇国史観の通史書としては、平泉澄、渡部昇一のものがある。本書は、それに次ぐ価値がある。執筆に際しかなり調べて書いたことが伺える。著者は本書を出したことで歴史家として田中英道、西 . . . 本文を読む
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物語 ウクライナの歴史

2023年06月13日 | 書評 歴史
物語 ウクライナの歴史 ヨーロッパ最後の大国/黒川祐次/中央公論社/2002   サブタイトルにあるとおり、ヨーロッパ最後の大国ウクライナの歴史。物語と書き添え、歴史観に過ぎない本を「〇〇国紀」などとたいそうなタイトルを付けない点に著者の良心を感じる。広島G7サミットで、ウクライナのゼレンスキー大統領が岸田首相の計らいで来日、G7の主役として振る舞い、「核恫喝の居場所はない」と原爆資 . . . 本文を読む
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「古代史」謎解きのヒント

2023年05月19日 | 書評 歴史
「古代史」謎解きのヒント/関裕二/講談社/2006 古代史の歴史書をある程度読み終えた人が読むと、古代史に関する視野、着眼点が見えてくる参考書みたいな本。 著者は歴史作家だが内容は歴史家的記述なので、剽窃だらけと評判の百田の歴史書とは一線を画している。参考文献の紹介もあり中級者向けの読書案内本でもある。   . . . 本文を読む
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歴史の教訓 「失敗の本質」と国家戦略

2023年04月16日 | 書評 歴史
歴史の教訓 「失敗の本質」と国家戦略/兼原信克/新潮社/2020 第二次安倍政権を安全保障外交面で支えた、官僚が纏めた、近現代史の歴史書。内容的に素晴らしいと思うのは、大東亜戦争開戦前の日本政府内の分析、終戦を導いた軍人たちのドラマである。満州事変、仏印進駐を外交上の悪手であると言い切るところ、山本五十六の歴史的評価などは一読の価値がある。 何より素晴らしいのは日本語表現である。流麗であるばか . . . 本文を読む
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謀略の構図

2023年03月21日 | 書評 歴史
謀略の構図/吉原公一郎/ダイヤモンド社/1977 戦後現代史の闇を扱った貴重な本。古書価格は1万円以上。ロッキード事件から始まり、CIA関係者、日韓利権、昭電疑獄、金大中事件、再軍備、戦後の中野学校卒業生の動向など、この時代を生きた人なら、読んでみたくなる箇所が満載。類似本がないため、戦後現代史に関心ある人にとって必読の一冊。 . . . 本文を読む
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