不思議の部屋・1 言葉遊び百科/桑原茂夫/筑摩書房/1987
言葉遊びというマニアックな分野における、教科書的な本。巻末に紹介ある本については、マニア必読の本と思う。ルイス・キャロルという詩人のこと、恋のかくしことば、仲間うちにだけ通じる符丁、クロスワードへの応用など、多面的な解説もある。
本にも書いてあることだが、「ことば遊びの世界はとてつもない広さをもっている」ことが実感できる良書である。 . . . 本文を読む
美しい日本語が話せる書ける 万葉ことば/上野誠/幻冬舎/2017
万葉集で使われる二百弱の言葉の語源、当時の意味と用法、現在の意味と用法などについて、エッセイ的に纏めた本。著者は、まえがきにて、この本は万葉集に出てくる言葉を使った日本語練習帳だとしている。なお、著者は、あとがきにて、「今の日本に求められているのは、深みのある思考に、深みのある言葉だ」としている。 . . . 本文を読む