閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

梅干しと日本刀 日本人の知恵と独奏の歴史

2024年03月09日 | 書評 日本論・國體

梅干しと日本刀 日本人の知恵と独奏の歴史/樋口清之/祥伝社/2014

昭和49年(1974年)初版本が、2014年に祥伝社新書として再刊、日本文化論、日本社会論、日本人論のロングセラーである。
一読してすぐにわかることだが、著者は、考古学者、愛国者で博学、大らかな人柄の方のようだ。

 

樋口清之
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A8%8B%E5%8F%A3%E6%B8%85%E4%B9%8B

明治・大正・昭和を生きた研究者秘話 國學院大學博物館の礎を築いた樋口清之
https://www.kokugakuin.ac.jp/article/78088

 

300冊を超える著書を刊行し、テレビ出演や講演活動されていたとあるが、情けないことにまったく覚えていない。

この本を存在を最近になって知った。巻末の解説文にて、井沢元彦は、本書は、(敗戦した日本人を精神的に屈服させる目的で書かれた)「菊と刀」(ルース・ベネデイクト)に対抗して書かれたものであると分析している。

建築、食生活、しきたり面で、文化、技術面の独創性、創意・工夫ある仕掛けについて著者の見解が述べられている。
特に、城郭に関する記述が面白い。

書かれていることすべて正しいかどうかにこだわらず、著者が(日本のことをよく知らない)当時の若い日本人に、この本を通じて語りかけ元気づけようとした「心意気」を高く評価したい。


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1 コメント

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マルテンサイト千年グローバル (サムライ鉄の道リスペクト)
2024-09-25 16:04:49
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、トレードオフ関係の全体最適化に関わる様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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