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閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活談、世相・世情 💹📆、書評📒、知的生産技術💻📱を書き綴ります。⏳

河井道とボナー・フェラーズ 陛下をお救いなさいまし

2015年12月15日 | 書評 歴史
河井道とボナー・フェラーズ 陛下をお救いなさいまし/岡本嗣郎/集英社/2002

ボナー・フェラーズが行った、東京裁判に係わる事前工作、昭和天皇訴追回避に係わる方針に基づく、行動の数々の一端を、クリスチャン教育者である河井道の視点からまとめた、ノンフィクション本。
良書の部類にははいるものの、河井道の対応に注視すればするほど、本質が見えなくなる部分がある。
ボナー・フェラーズは職務上、昭和天皇訴追回避の前提で情報を集めシナリオを練り、そのシナリオが大丈夫かどうか、河井道に最後に尋ねた、ただそれだけの事である。
それを、河井道とボナー・フェラーズの間の友情云々に置き直して、美談と錯覚するから話がおかしくなる。
そういう冷静さが、この本を読むのに際して必要となる。

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