§170 Ｍｒ.アレックス・・！

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私はクアラルンプール（ＫＬ）の夜の街では、Ａｌｅｘと呼ばれておりました。ｗ

東南アジアの国の中国系の仕事仲間は、ほとんどの方が英語名を持っております・・。

クリスチャンならHoly nameとして、英語名を持っている人もいますよね・・。

だけど、アチラではホーリーネームじゃなくて、愛称として英語名を付けているようですね…。

（戸籍上はどうなってるのか、しらないけど・・。）

私のＫＬでの相棒はダニエルだし、Ｗ崎氏はジョンだし、みんな東洋人丸出しの顔なのですが、|｀∀´>アメリカ人やイギリス人の名前が多いのでございます。ｗ

何故私がＡｌｅｘになったかと言いますと…

実に単純な発想から決まったものなのでございます。ｗ

時計がＲＯＬＥＸでカードがＡＭＥＸを使用していたものですから、クラブのオンナの子の発案でＡＬＥＸに決まりました。ｗ

ＫＬへの出張業務で、一時期は３週間ＫＬに滞在して、１週間ほど日本に戻り、又、３週間ＫＬに出張するようなパターンが続きました。

ＫＬ滞在中は、ホテル暮らしでございますから、仕事が終ってから食事をした後に、仕事仲間と一緒に飲みに行ったり、あるいは一人で飲みに行ったり・・・。ｗ

とにかく毎晩、日本人クラブに通い詰めでございましたから、ＫＬの夜の街ではかなり顔が売れてきたのでございます。ｗ

４回目のＫＬ出張の時でございます・・。

いつものように、ＬＯＴ１０の近くの「ビクトリア」に行きますと、チイママが私に話があると言って耳元で囁くのございます。

「ネェ、Ａｌｅｘ、来月から沼津に行く事になったんだけど、イミグレーションで何か言われた時に、Ａｌｅｘに会いに行くと言って良いかしら？」

「だから、日本の住所と電話番号を教えて欲しいの・・。ウルウル」

歳は３０代半ば、中国系の美人でございます・・。ｗ

ビクトリアを出て、今度はフェデラルホテルの直ぐ裏側にある「カンガルー」にハシゴしますと・・・。

「ネェ、Ａｌｅｘ、今度、日本の沼津に行く事になったんだけど、日本のイミグレーションは最近、凄く厳しくなったのよぉ。友達が何人も空港で帰されてるのよね・・。」

「それでね、もしイミグレで捕まっり、入国出来なかったら、Ａｌｅｘの家に電話しても良いでしょう・・？だからネ、住所と電話番号を教えて欲しいのよ～！オネガ～イ」

そして次の日、今度は「トロピカル」に行きますと、又、同じようなことを頼まれたのでございます。ｗ

いやいや参りましたなぁ・・。ｗ

日本の沼津に、私の知り合いのマレーシア人が、大挙して来日しそうなのでございます。ｗ

「誰か他の日本人に頼めば良いのにぃ・・。」　　　　　　　　　　　　　　

「何でオレばっかりなんだよぉ～？」

（￣□￣；）!!

どういう訳か、ＫＬに行ってまだ間もない私に頼むなんて・・。ｗ

まぁ、結果を言えば、頼まれた女性に連絡先は教えました！ｗ

もちろん、誰でもＯＫってワケではなくて、自分なりに、この娘なら大丈夫だろう？と判断したワケでございます。

そういえば、知人に頼まれて、会った事もない台湾の女子大生の身元保証人にもなったことがありました。😅　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（急に思い出した・・。お礼はウィスキー1本だったな。ｗ）

この時は、日本の埼玉の某大学へ正式に留学する為だったので、大学に行って書類を提出したり、大手町の入国管理局に出向いて保証人としての面接を受けたりしたことがあったのでございます。

余談ですが、国によって違うかと思いますが、アジア人の日本への滞在許可証を取るのは結構大変なのでございます。

（まぁ、色々と裏ワザもあるのでしょうが？ｗ）

台湾の女性の場合、目的が語学研修と大学への留学ですが、日本滞在期間中の生活費用や授業料を事前に持っていることを証明しなければなりません。　

（日本で働きながら通学するなんて、許されません！ｗ）

この時は、親の預金残高証明書を提出しましたけど・・。

私が入管に行って、身元保証人の面接を受けた時、私の場合は会社員としての社員在籍証明書と住民票を提出し、全く何も言われずに許可されましたが・・。

隣で中国人が滞在許可の延長を申請していたのですが、担当の係官はもうボロクソに言っていました。ｗ

「どうして延長したいの？専門学校を卒業したんでしょ？」

「もっと勉強したいから、大学に進学したいので・・。」

「だって、もう学校を卒業したんでしょ？だったら、国に帰って勉強したことをアナタの国で役立てたらいいじゃないですか？」

「でも・・・もっと日本で勉強したいもんですから・・・。」

「大学に行きたいって、どこの大学に合格したの？　

合格したから延長させてくれならまだ分かるけどさ。」

「・・・・・・・」

「だからさ、もう国に帰ってさ、国の為に働きなさいよ。」

「でも、もっと勉強を・・・・・・・」

「アナタの国も立派な大学が沢山あるんだからさ、帰国した方が良いんじゃないの？」

って、こんな調子でございます・・。ｗ

この中国の専門学校の学生さんは、日本での勉学よりも、日本で働いて稼ぎたいから延長許可を申請しているのが、係官にもミエミエだったからでしょうけど・・。ｗ

話が脱線してしまいましたが・・、　　　　　　　　　　　　　　　　

結局、Ａｌｅｘ君の家に電話してくる女性は、残念ながら、誰もおりませんでございました・・。

無事に、入国出来たようでございます・・。ｗ

滞在先住所欄に、私の住所が書かれているとは思いますが・・。