北関東の某店舗工事で、スーパーゼネコンが出した概算額と、精算見積額に大きく開きがあって、契約が出来ず困っています・・。
その原因は明らかにゼネコンが算出した概算が見込み違いであって、設計が過剰だったワケではありません・・。
空調工事が5千万円足らないから追加でくれって言って来たんですが・・、
「メーカーと話はついているので、もう一度メーカーとネゴしてくれ・・。」
と言ったところ、翌日になって追加要求を取り下げました・・。w
一番大きな差は、消火設備工事なんですが、そもそも天井高が6mを超えているので、概算は高所で使う放水型スプリンクラーで行うべきところを、通常のスプリンクラーで概算しているから差が出るワケ・・。
防災業者からの見積額は何と約8.8億円だったんですが、これも話にならないほど高過ぎるので、内訳を調べて見たら、何と、ポンプが1台2千万円、200Aの一斉開放弁1組が150万円で見積もっていやがるので、ワタクシは8.8億円を1.8億円に査定して指し値をしたところ、ゼネコンは請けやがりました・・。w
昔から設備業界の機器の定価は滅茶苦茶で、実際の取引価格は定価の20%以下が当たり前の世界なんです・・。
空調機類に於いては、大手のサブコンが実際に仕入れている価格は定価の12%前後なんです・・。
何しろ、定価見積額2.4億円だった空調機を、ワタクシがメーカーの代理店(某大手商社)とネゴして取極めた金額は3千万円ですから・・。w
もちろん、誰でもこの価格で買えるワケではありませんが、電力会社やガス会社の事情で大きく違って来ます・・。
先日も電気式の空調機をガス会社が介入してきて、何と定価の9.5%掛けにするからガス式の空調機にしてくれと泣きついて来ました・・。w
その話を聞きつけてきた某電力会社が、是非、変更しないで欲しいと来週上京するので話をしたいと言って来ました・・。
ワタクシの持論はベストミックス方式で、どちらかに偏るのは好ましくないと思っておりまして、オール電化方式にも抵抗があるし、空調熱源をガス式にするのもあまり好きじゃないんです・・。
そんなワケで、コスト設計に強いのがワタクシの強味でもありまして、いい加減な見積は絶対に認めない今日この頃でございます・・。w
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