ヒルネボウ

笑ってもいいかなあ? 笑うしかないとも。
本ブログは、一部の人にとって、愉快な表現が含まれています。

笑うしかない友        ~異星人の歌

2021-06-09 09:42:59 | 小説

 

   笑うしかない友

       ~異星人の歌

近頃、はやってる、あれ、知ってるよね。タイトル、覚えられないんだけどさ。ほら、トゥルリラルリリウンチャウンチャチャ。そう。それ、それ。歌詞が聞き取れないから作ったんだ。俺、ベースやろうか。要らない? 彼女、ベース? じゃ、ドラム。ドラムもやるの? じゃあ、ううんと、ドラム。おお、ドラム、来た。じゃあ、ピアノ。あれえ、鍵、掛かってんじゃん。だったら、ええっとおお、めっけえ。タンバリン。じゃあ、行くよ。ワン、ツー、スリー。

俺たちゃ異星人 この町では あの町でも

俺たちゃ異星人 あの村では どの村でも

俺たちゃ異星人 この国では あの国でも

俺たちゃ異星人 この星では その星でも

俺たちゃ異星人 いつの世でも 誰といても

ああ どうせ 異星人

おしまい。あれえ、拍手は? 途中から入って来た、そのピアノと鉄琴とペット。何だか怪しいね。へえ、三人で住んでんの? 月水金がマー坊、火木土がトミー。で、昼は昼顔か。じゃあ、日曜はアバンチュールだね。3P? じゃなくて、みんなで。ブラス、ボーカル。あはは。男? 女。レズ。ねえ、ボーカル、もう一人、要らない? 無理? チェッ。君、働きもんなんだね。交代。そらよっと。ネコでも弾けるピアノ。ドラえもんでも弾けるピアノ。肘でも弾けるぞお。

  貴様ら異星人 みんな みんな 異星人

チェッ チェッ チェッ

  みんな 死ね

 おしまい。

(終)

 


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