書評
岸本裕史『ドラえもんの学習シリーズ ドラえもんの算数おもしろ攻略 改訂版 算数まるわかり辞典 4~6年生』(小学館)
(28) 組み合わせ方と並べ方(p244~245)
「並べ方」は順列のこと。
*
何人や何個かの「並べ方」を考えるときも、上のような図をかくといいよ。この図のことを「樹形図」というんだ。
(p245)
*
「樹形図」なるものを参考にしても、数えるしかない。
ところが、偽ドラえもんは跳ぶ。
*
3人が走る順番は、3人×2人×1人=6通り、という計算でもわかるよ。4人が走る場合は、4人×3人×2人×1人=24通りだ。これ、覚えておくと便利だよ。
(p245)
*
またもや暗記。
偽ドラえもんは、この「計算」の正しさを証明してくれない。
D 3人から1人を選ぶと、何通り?
N 3通り。
D 残った2人から1人を選ぶと?
N 2通り。で、1人から1人なら、1通りだよ。簡単。
D じゃあ、答えは?
N 3+2+1=6通りだね。
D 違うよ。
N 違わない。6通りで、合ってるよ。
誰か説明してやりなさい。
もっと言うとだね、偽ドラえもんは「組み合わせ方」の「計算」を紹介してないんだよ。なぜ?
(28終)